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今では四秒、五秒とだんだん長く

はい、サブタイでわかりますよね!え?分からない?ジョジ○三部のディオ様対承太郎の対決見ればわかります。

 独孤家ってかなり有名なんだ。へぇ、知らなかった。


「ボクはある一定の範囲内の原子、まぁ簡単に言えば全ての者が次にどう動くか、どんな状態なのか全て予測出来る能力なんだ」

「トーラーの方がチートな気がするんだけど」


 真面目に考えたらそう思う。時を止めなきゃ勝てないでしょ。


「いや、そうでもないんだ。これが、またちょっと面倒な能力でね⋅⋅⋅⋅⋅⋅おっと、これ以上は帰り道で言うとするよ」

「次は俺だな。俺の能力は努力すれば報われるっていう単純な能力だ」

「マヒロもチートやんけ」


 なにそれ、やろうと思えば何だって出来るじゃん!羨まし~。


「いや、これも中々制約があってな。おっと、これ以上は帰り道で言うわ」


 まぁ、こんな教室で言えることでも無いよね。次の体育の時間、楽しみ。

 そして、体育の時間になった。体育といっても異能をうまく使うための授業なんだけどね。 

 そして、異能を皆の前で見せることになったのだが⋅⋅⋅⋅⋅⋅。


「皆の視線が冷たいんだけど、白露はどう思う?」

『気のせいじゃないですか?』

「それもそうか」


 僕は早速、白露と会話することで魔物使いとしての熟練度を示した訳だが、先生の目すら冷たいんだけど?しょうがない。あれ使うか。


「ジ・アース」


 ──時は止まった。

 さぁて先生の後ろにでも行っておどかしてみるか。そうだ。せっかくだから実演してみんなをおどかそう!!もう限界。うーん、やっぱり三秒かそこらか。

 ──時は動き出した。


「奏多くん、どこですか?」 

「ここです。先生。どうですか?これが、僕の能力です」

「分かりました。次エデクトさん」


 トーラーが先生の前に行き、先生に話しかけた。


「先生、これから先生が何をするのか、ボクが言い当てましょう。それがボクの能力です」


 そうトーラーが言った後先生が口を開きかける。


「今先生は、何をいってるんですか、トーラーさん?と言おうとしましたね?あ、今何をって言おうとしましたね?ちなみに後四時間で雨が降り始めます」


 トーラーすげぇ。雨が降り始めるのが四時間後で良かった。今日傘もってきてないし。


「次、来てください」


 次はマヒロの番のはずなんだけどまぁ、異能が異能なので飛ばされた。

 僕達3人に向けられた視線が物凄く冷たかったのは何でなんだろう?


「では、次は能力を何度も発動させて伸ばしていきましょう」

「「「「「はい!!!!」」」」」


 さて、二人に話でも聞きに行きますかね。もちろん、時間はかけられない。


「ジ・アース」


 ──時は止まった。

 うーん、何度やってもこの感覚堪らない。白露に動くことを許可すれば動けるかな?

 一秒、経過


「白露?」


 二秒経過


『あれ?主様、ここは?』


 三秒、経過


「ここは、時の止まった世界だよ。取り敢えず動けるみたいだね。じゃ、二人の所にいこうか」


 4秒、経過。ふふふふふ、ここまでしっくりと来るのははじめてだ。

 あぁ、なんて晴れやかな気分なんだ!時の歯車がしっくりと馴染む!あぁ、歌でも歌いたいようないい気分だ!!

 僕は二人の所に遂に到着した。そしてそれと同時に⋅⋅⋅⋅⋅⋅

 ──時は動き出した。


「また時を止めたのかい?君」

「どんどん長くなってないか?」


 二人はあきれた顔をしてはいるがもう慣れてしまったようだ。


「そうだ、二人に聞きたいことがあったんだ」

「「なんだ(い)?」」

「何で皆の視線が冷たいの?」

「あぁ、それか。それは私達の異能の使い手が少なく研究が進んでない上、あんまり社会に役に立たないからさ。時をごく短い間止めたり、魔物を使役できたりしてもそんなの機械で代用出来るからってことさ。私の能力だってノイズが多くなると精度が低くなるし、マヒロの能力なんてもっといらない。言うなれば落ちこぼれ認定されている、と言うわけさ」


 マジか。こんなにも便利なのに。まぁ、使い手が少ないなら仕方ない。


『それは、ひどいですね。なんて理不尽なんでしょう!』

「はぁ~、見る目ないなぁ~」

「まぁ、見る目のない奴なんて放っておいて、とっとと練習しようぜ」

「そうだね」


 僕達はそれぞれ自分達の能力を深めていった。僕のジ・アースはどうやら連続しては時を止められないみたいだ。後止められるの今は5秒が限界らしい。それ以上止めようとすると強制的に時間が動きだし、呼吸が苦しくなってしまった。

 そして僕達は授業を終えて帰りの会をこなし、3人で帰路に着いた。白露は狩りに行ってしまった。


「まさか、君が冷たい視線を感じているなんて、想像もしなかったよ」

「むむむ、僕は別にそこまで抜けてないよ」

「それは済まなかった。しかし、これから気をつけた方が良い」

「うん、わかった」


 そして僕は家に帰った。なんか随分とめんどくさいことになってたな。

 帰宅後、手を洗って部屋に戻ると白露が帰ってきていた。


「白露、お帰り。どうだった?」

『今日はかなり自信ありです!!』


 白露がへっへっへっと笑いながら後ろの蜘蛛の糸でぐるぐる巻きにされたものを示す。


『サラマンダーです!』

「すごぉぉぉぉぉぉぉぉお!!」


 四大精霊の内の一人だぞ!?しかも白露の蜘蛛糸と相性の最悪の火属性!家の白露強すぎィ!


「すごいじゃん!白露!尊敬しかないよ!」

『主様、私白い厄災っていう称号貰ったらしいんですけど、どういう意味の言葉なんですか、これ?』

「白露が自然災害認定されてる!?」

『いやー、主様さすがにそれはないでしょ、ドッキリなんですよね?』


 うん、まぁ、ここは白露に気を使って嘘を吐いておくか。


「⋅⋅⋅⋅⋅⋅ソウダヨ」

『その間と、片言から見るに本当なんですね?』

「はい」

『ちょっと今から叫んで良いですか?』

「どうぞ」


 うん、叫びたくなる気持ちは分かるから許可しよう。


『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?』

はっはっはっ!白露がヒロインしだすまであと二十四時間くらいですよ!

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