白露イラつく
夜ですがどうぞ
「こ、これは!!」
「すげぇ」
「ふっふっふっ、どうよ?これが父さんが工場用に改造した拵えた無限回廊だ!!」
俺がそう言った途端に辺りがシーンと静まり返った。いやダサいのは分かるよ?でも、父さんが考えたからしゃあないじゃん。俺じゃないし。
「うん、まぁ。君も大変だね」
「それで。何をすれば良いんだ?」
「うんうん、よくぞ聞いてくれた。実はこの機械小型機だからか大きいのを頼むと分割して出てくるようになってるんだ。で、それを解決するためにここに大型機を作って欲しいんだ。もちろん完成したら好きに使ってくれて良いよ?」
「「全力でやらせていただきます!!」」
二人がめちゃくちゃやる気に満ち溢れた声で言った。そして言うが早いか設計図を見出した。まひはトーラーのために設備を整えていた。
「さて、俺達もやれる事をやろう」
「そうですね」
俺達は一旦外に出た。何をするのかって?白露は普通に家事してますよアピール俺はドアの見張りだけど?今日とか普通にヤバかったし。こうなったトーラーにはいつもの戦闘センスが無くなるし、とにかくヤバイのだ。
「なんで次から次に来るんだよ」
心の中の発言に答えたのか目の前に違和感が生じた。別に来なくて良いんだけど?てか帰って?
⋅⋅⋅⋅⋅⋅まぁ、来てしまったのは仕方無いのでドアを開けて時間を止め、ドアの前に立った。
「ジ・アース!」
──時は止まった
止まった時の中で俺の眼前にまで迫っていた亜人⋅⋅⋅⋅⋅⋅カメレオンかな?の攻撃を避けて、伸ばしていた舌を聖剣を切り落とした。
──三秒、経過
「主様、大丈夫ですか!?」
「うん、平気。そっちは?」
「こちらはつつがなくッ!」
──六秒、経過
白露が俺の安否を確認しつつカメレオンの亜人をモーニングスターで叩き潰した。手際の良スギィ!
「カイネグマァァァァァドォォォォォォォォ!!」
白露が一回転してモーニングスターをカメレオンの亜人に叩き付けた。すると地面が割れてマグマが吹き出した。おぅ、凄まじい。
──八秒、経過
「慈悲など、ありはしません」
──時は動き出した
「グギャァァァァァ!!」
時が動き出したのと同時にカメレオンの亜人が断末魔を上げてマグマの中に沈んでいった。そして、白露は静かに目を閉じて上を向いた。
カメレオンの亜z、めんどくせぇ!カメレオン野郎が沈んだ後マグマが消えた。いや、何故に!?
そして、白露は静かに目を閉じて上を向いた。白露が決まった。って時によくやるポーズだ。しばらく余韻に浸っといてもらおう。
「まだ、居る」
「チョウシニノルナヨ、ニンゲンフゼイガ」
音と視覚情報が消えているであろう弾丸が飛んで来た、んだろうな。見えないけど。まぁ、こんなの別に⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。
「時間止める必要もない。全く、音が出ないってのは厄介極まりないっ、なっ!」
今度は白露にも無数の弾幕が放たれた。まぁ、普通はそうするよね。今までしなかったのは多分、バレてないと思ったからだろうね。
でも、白露は動けなかったんじゃなくて動かなかったんだよ。俺の実践経験を積むためにね。たぶんギリギリまで助けないつもりだったんだろうね。スパルタ過ぎるって?夜もこんな感じだよ。
「人が余韻に浸ってる時に邪魔しないでください」
「ハッ!!」
白露の後ろからカメレオン野郎が這い上がってきた。馬鹿なッ!マグマに突っ込んで行った筈なのに!!音を消してる奴は能力を応用してたのかと思った。でも違った!!カメレオン野郎がまだ生きてたんだ!!
「はぁ、めんどくさいですねぇ」
白露がカメレオン野郎の上から絶対障壁を突き落とした。あぁ、地下室の地面が⋅⋅⋅⋅⋅⋅。もちろんカメレオン野郎はトマトみたいにつぶれた。
「?こんな遅いナイフ当たるわけないじゃないですか」
見えざるナイフは白露に向かって無数に投げられているが、白露はことごとく打ち落としていく。おそらく空気の動きで軌道を予想してるんだろう。
「はぁ、だから無駄だといっているでしょう?言葉の意味がわからないんですか?」
「無駄だと、言いましたよね?」
白露がめんどくさくなったのかナイフを絶対障壁で弾きながら未だに姿の見えなもう一人に近付いていった。そして、殴る。
「シィィィィィィィィィィ!!」
「がぁぐらぁぁぁあ!!」
「とっとと砕けろ!このクソ真面目がぁぁぁあ」
「ぅ·····ぁ·······ぎっ·······」
白露がモーニングスターを短くしてまだ見えない刺客を殴りまくっている。しかもチェーンが微妙に長いからです物凄い威力が出てる筈だ。そのせいか、物凄いえぐい音が出ている。
ちなみにカメレオンの方はどんな環境にも適応できる能力です。