祭りの前に
投稿遅れてすいません!どうぞ!
活動場所にて
「ふっふっふ、苦節約6年。ボクの最高傑作を見せてあげよう。見よ!これがボクの最高傑作Deth knightだ!!」
「す、凄い」
「め、メタリックですね」
俺達の語彙力が大変な事になってるから大体分かると思うけど、Deth knightがめちゃくちゃかっこいいんだよ。プロテクター感漂うボディ、背中から伸びるケーブル、どこか獣を漂わせる口元、4つのアイキャメラ全部めちゃくちゃかっこいいのだ。
「装甲は今のところ黒だが、後のはタイプ別にカラーリングするつもりさ。⋅⋅⋅⋅⋅⋅お披露目もすんだし、材料の話を聞こうか」
「う、うん。実は父さんの研究が完成したんだ」
「それは本当かい!?商品化はいつなんだ!?」
「多分今のままだと無理かな」
「何故!!こんなの絶対売れるじゃないか!!」
トーラーが前のめりになって聞いてきた。なんかまひも心なしかいつもよりアグレッシブな気がするし。そんなに気になるかな?
「それだよ」
「どれだよ」
遂にまひにまで突っ込まれてしまった。明日絶対ブリザードやろ。トーラーは未だにソワソワしてるし。今日は濃い1日だなぁ。
「絶対に売れるんだよ。しかも何でも作れるんだよ?資本主義経済を根幹から揺るがす大分ヤバイやつだよ?そんなの無かった事にされるよねぇ」
「確かに、考えたらすぐに思い付く事だか⋅⋅⋅⋅⋅⋅。さすがにそんな事が現在あるわけ⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
「有ったんだよ」
「そんな馬鹿な⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
トーラーは信じていないみたいだったから父さんから貰ったバックの中からとあるメモを取り出したら黙った。何が書いてあったのかって?設計図といつかこれを世にだせるようや世界にしてほしいってメモさ。
「父さんと母さんはまだ生きてるからね?勝手に殺さないで?」
「そ、そうか。しかし⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
「まぁ、家からは出ていったんだけどね⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
「そうか⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
トーラーが、ああ、何てことだ。友人の地雷を踏んでしまった。といった感じに落ち込んだから空気がずーんと重くなった。
「さ、せっかくそんな世界の闇から逃げてきた超技術があるんです!使わなきゃそんですよ!!」
「そ、そうだね。それで、それは本当にどんな物でも作れるのかい?」
「設計図さえあれば何だって作れるよ。ただ物質しか作り出せないから設計図自体を作れって言われたら難しいけどね」
そういう所融通が効かないのは科学技術ベースである以上仕方ない。まぁ、チートアイテムであることに変わりは無いけど。
「なるほど、という事はつまりあれかい?このDeth knightも設計図さえあれば量産可能なんだね?」
「まぁ、理論上は⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
「ちょっと借りるよ。ここをこうして、で、これはこうかな?よし!出来た!!」
「ふふん、どうだい?」
トーラーが端末を弄って2機目のDeth knight を作った。弄り方かなり複雑なんだけど。⋅⋅⋅⋅⋅⋅トーラーって天才なんだなぁって改めて思った瞬間だった。めっちゃドヤ顔してて腹立つけど。
「凄いよ?凄いけど、あんまりこれを使わない方が良いよ?刺客送られてくるから」
「何っ!!そうなのかい!?」
「うん、父さんも刺客送られてきてたし」
「あぁ、気を付けるよ」
その後俺達はDeth knight 達をパパっと片付けてそのまま家に帰った。こういうの見られてたらヤバイからね。
帰宅後
「主様、ご飯の前にはちゃんと手を洗ってくださいね~」
「さらっと帰宅数秒後にエプロン装着でそんなこと言わないで!?白露もさっき一緒に帰ってきてたよね!?」
「マッハ60くらいで動けばいけます」
「人類が未だに到達できてないんですがそれは⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
白露がさらっとご飯を作り終わってるっていうね。世界の不思議を見たわけだが、俺は黙って手を洗った。人類は最近マッハで動ける乗り物を開発したらしい。凄いよね。どこでもドアが出来ても頑張るその精神凄いと思う。
「「いただきます」」
晩御飯はハンバーグだった。時間を歪めてもハンバーグは作れなさそうだけど白露だしね。ハンバーグに喰らいつくと中からチーズが飛び出してきた。チーズインなんて余計時間かかるのに不思議だよね~。ってもう無くなってるし。
「「ごちそうさまでした」」
「主様、さっきからそんなにがつがつ食べて⋅⋅⋅⋅⋅⋅誘ってるんですか?誘ってるんですよね?」
「え、いや、別に」
「いっただっきまーーす!!」
~~~~~~~察してください~~~~~~~
翌朝、俺はカーテンの上からでも分かる陽光で目を覚ました。雀の声も聞こえる。そういえば、朝チュン雀って謎だよね。
「ふわぁ、ねむ」
「あ、おはようございます。もうご飯は出来てますよ」
「ん~、顔洗ってくる~」
俺は寝惚けながら洗面所へ向かった。こういう時、躓くから気を付けたいとは思ってるけど眠いからどうにもならない。
洗面所に着いたので俺は顔を洗った。ふぅ、ようやく目が覚めた。
「ふぃー。あれ?ここリビング?」
顔を洗い終わったらなぜかダイニングにあるテーブルに付属している椅子に座っていた。いや、マジでどうなってるの?誰か説明して?
「私が運んでおきました」
白露がエプロンを外し、こちらに近付きながら説明してくれた。
「そ、そう」
「さ、食べましょう」
「う、うん」
「「いただきます」」
今日は卵と本物の生ベーコンが乗ってるトーストと心なしかいつもより高そうなヨーグルトとトマトとマヨネーズ付きブロッコリーだった。全部めちゃくちゃおいしい。手が止まらない。で、もう無くなってるんでしょ?知ってる。
「「ごちそうさまでした」」
「あ、そうだ、ガーベラに水あげないと」
お皿を片付けて制服に着替えている途中、最近ガーベラに水をあげてない事に気付いた。2日ぶりかな?早くあげないとね。え?最初はいつかって?日曜の致してる途中だよ!
「そうですね。もしかして、これがはじめての共同作業ってやつですか!?」
「はじめての共同作業はジ・アース中のラッシュじゃない?」
「そういえばそうでしたね。じゃ、お水あげに行きましょうか」
「う、うん」
白露が目に見えて落ち込んでいる白露といっしょにガーベラに水をあげた。とうしよう?嫌われたか?
「どうしたんですか?もしかして私に嫌われたと思ってそんなに暗い顔してるんですか?⋅⋅⋅⋅⋅⋅なにこの子、かわいすぎかよ(ボソッ)。私が主様を嫌いになるわけないじゃないですか」
「で、でも」
「んちゅっ、んー、くちゅ、れろ、んはっ、ぢゅるる、ちゅぷっ、んー、ぢゅるる、れろれろ、ちゅっぱっ、ぢゅるるるるる~⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
数分後、俺は白露から解放?された。解放は正しく無いかな、どっちかって言うとお預け、かな?
「ふふっ、お預けです。さ、水あげましょう」
「う、うん」
俺達はガーベラの種に水を上げた後、学校に向かった。悶々となんてしてないもん!してないんだからね!!
明日も投稿するので許してください!