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デート終わり

デスマッチは一旦終わりです

 花屋さんにて


「ガーベラ、ガーベラ。お、有った有った」

「品種名、トマホークですか。⋅⋅⋅⋅⋅⋅物騒な名前ですね」

「やめてやれ。しかし、買いに行こうって言った俺が言うのもなんだけど根が無いからいつか枯れそうじゃない?」

「むむむ、確かにそうですね。あ、種がありますよ!!」


 白露がガーベラ(トマホーク)の種を手にとってニコニコ顔でこちらに見せてきた。かわいい。種か⋅⋅⋅⋅⋅⋅。スパイダー咲きするかはわからないけど、まぁ、買ってみよっかな。ガーベラは一年中ある花だしね。スパイダー咲きしなかったらまた買いに来ればいっか。


「種か、育てるのも悪くないし買っちゃう?」

「買っちゃいましょう!」

「ん、分かった」


 俺はガーベラ(トマホーク)の種を持ってレジに向かった。何でそんなに急いでるのかって?そりゃさっきからずっと白露がコーヒーから目を離してないからだよ。早く飲ませないと大変な事になりそうだから急いでる。


「990円になります」

「はい」

「990円ちょうどですね。ありがとうございました。またお越しください」


 そろそろ我慢の限界だったのか白露が店から出た瞬間にコーヒーを一口飲んだ。腰に手を当てて飲んでる姿が様になってて格好いい。


「ぷはー、コーヒーはサイコーですね~」

「美味しい?」

「ふぃー。おいしいですよ~。ひっく」


 白露がコーヒーをまた飲んだ。こんなはいペースで飲んで大丈夫かな?酔っぱらって帰れないとか勘弁してね。


「主様~、ひっく、らいすきれすよ~」

「白露、そろそろ辞めといたほうが⋅⋅⋅⋅⋅」

「なんれれふか~、わらひはべるによっあらってらいれすよ~(何でですか~、私は別に酔っぱらってなんかないですよ~)」

「はいはい、酔っぱらいはみんなそう言うの」

「まらまらいけますっれ~(まだまだいけますって~)」


 千鳥足かつ俺に肩を支えられながら言われても全く説得力が無いんだけど。かわいいから許すけどさぁ。


「えへへ、主様好き~。ちゅっ、ぢゅーーー」

「白露!?こんな時間からキスマーク付けるの!?」

「好き好き好き~」

「あ、聞いてない」


 俺は白露からキスの雨やら胸当て攻撃とかに耐えながら家に帰った。普通に良かったけど、周りの目に毒だからね。そういうとこわきまえないとね。

 帰宅後


「主様~、らいすき~」


 白露が家に帰った途端に俺を地面に押し倒してそのまま服を剥いだ。いきなり玄関!?ちょっとレベル高くない!?


「主様好きー!!ちゅっ、ちゅぱっ、れろれろ、ちゅっ⋅⋅⋅」


  ~~~~~そのまま襲われました~~~~~~

 翌日


「うぅ、頭痛い。おはようございます、主様。二日酔いがひどいてす。それに記憶もあやふやです。なんか変な事してませんでした?」

「何もしてないよ」

「そうですか⋅⋅⋅⋅⋅⋅。それなら良いんですけど」


 白露はまだくらくらしていた。二日酔い白露かわいい。今何時だろう?はぁ、学校行きたくないなぁ。


「7時15分か。普通の時間で良かった」

「んんぅ、ご飯作ってきます」

「え、いやいや、さすがに二日酔いの白露に作ってもらう訳にはいかないよ。だから今日はコンビニ弁当d」

「私以外の作ったご飯、ましてや工場製なんて!!絶対に嫌です!」


 白露が二日酔いの苦しそうな表情なのに物凄い気迫を纏ってそう言った。そ、そこまで作りたいなら止められない。


「そ、そっか。じゃあ手伝お」

「主様、主様はマッハ50以上出せますか?」


 白露がtake to get a speed higher than Mach for grantedしてて戦慄を隠せなかった。え?どういう意味かって?マッハ以上の速度を出すことを当然と思うって意味だった気がする。そういう風にfind fault with 俺の発言ばっかりしてると禿げちゃうからやめたほうが良いよ。


「⋅⋅⋅⋅⋅⋅出せません」

「では、主様は私にエールを送ってください」

「はい」


 俺は大人しくテーブルに着いて白露にエールを送った。エールを送った瞬間「ふぉぉぉぉ!!昂ってきたァァァァァ!!」と言いながら体感1.5倍くらいのスピードになったのはちょっと怖かった。⋅⋅⋅⋅⋅⋅さすがに明日から白露がもう料理をdispense with 俺の声援出来なくなるーとか言い出したりはしないよね。なんか怖くなってきたから考えるのやめよ。


「出来ましたよ~、主様」

「ありがと」

「「いただきます」」


 俺は白露の作ってくれたトーストやら、プチオムレツやらを貪り食った。マジで美味しい。本当に麻薬的な美味しさで辞められない!そう、いつもならちょうどこのくらいに⋅⋅⋅⋅⋅⋅。ほら、無くなった。で、白露がニヤニヤしながら、見てるんでしょ?知ってる


「はぁ、尊い」

「なんかくねくねしてる!?」


 白露がうっすら赤く染まった頬に手を当てながらくねくねしていた。かわいい。


「良いでは無いか、良いでは無いか」

「何か違くない!?」

「そうですか?」

「まぁ、取り敢えず」

「「ごちそうさまでした」」


 俺達はお皿を食洗機に入れて、教科書の準備やら着替えやらを済ませて学校に向かった。

次は一月後のはず

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