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目覚め

皆さんこんにちは。昨日夢にプリコネのサレンちゃんが出てきた作者です。

 何で叫んでるかって?奴の傷が治っていた。あの水晶みたいなやつに何か有るのか?さすがは災害指定級種。易々と倒せやしないか。


『ギィエェェェェェェェェェェェェェ!!』

「うっ」

「くぅっ」


 めいゃくちゃ耳が痛い。そうだなぁ、まるで2日間ずっとイアホンを着けてたかのような。そんな痛みだ。


『燃え盛る欲望』


 奴が炎を放った。俺達がそれを避けると、地面にその炎が当たった。その炎は異様なスピードで広がっていく。くそっ、水が無いから何も出来ない!!


「くっそ、どうにかしないと⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「主様、MP残ってます?」


 白露が真剣な顔をして聞いてきた。MPなら潤沢に有る。ジ・アースも10発くらいいける。元々MP回復早いし。


「今のところ余裕だけど⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「分かりました。じゃあ、時間を止めてください」

「分かった。ジ・アース」


 なんで?と聞こうと思った。でも白露の真剣な顔を見て、俺はすぐに時間を止めた。白露にそんな顔されたら断れるわけないよね。


「火を消す方法は一つじゃ無いのですよ。水が無なら、叩いて消火すれば良いんですよ!!」


 白露はそう言ってデストルドーをモーニングスターで拘束。そして地面に叩きつけた。その衝撃で水晶は割れた。意外に柔らかいのかな?


 六秒、経過。


「今度こそ死ね!!シャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルルシャルル、シャルルぅぅぅぅぅぅ!!」


 もう何回隕石が落ちてたのか分からない。それでも白露は隕石を落とすのを辞めなかった。にしても、どうやって空間を繋いでるんだろう?隕石は宇宙に無数にあるだろうけど、マジでどうやって繋げてるんだ。ん?もしかしてあのチェーン⋅⋅⋅⋅⋅⋅。やっぱり、父さんに魔法を付与してもらったのか!!それなら空間を繋げる訳だ!!

 時は、動き出した。


「ぎぃぃぃぃぃぃぃい、ぎぃぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ、ぐぎぃぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 奴は体中から光を発して消滅した。そして、水晶は奴と運命を共にするかのように砕け散り、表面に描かれていた絵が次々と歪な空へと帰っていった。

 そして、最後にそこに残っていたのは不思議な形をした林檎(りんご)と円状の光だけだった。


「これは、林檎?」

「いっただっきまーす!!」

「ちょっ、主様!!」


 俺は白露が止めようとするのを無視して林檎に(かじ)りついた。林檎が超美味しそうだったから仕方なかったんや。


「うまーーーーーーっ!」

「そ、そんなに美味しいんですか?」


 白露が喉をごくりと鳴らした後、控えめに聞いてきた。どうでもいいけど白露が喉を鳴らしたのが凄く色っぽかった。


「うん!めっちゃ美味しい!白露にも上げるよ」

「い、いただきます。ッ!何ですか!?これは!!」


 白露が目を見開いて林檎の味に驚いていた。そりゃそうだ。噛んだ瞬間の果汁、さらに甘い甘い果肉。こんなの不味いわけが無い。


「あら、何か壁が⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「何だ?服に違和感が⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


 白露の周りには何枚ものATフィー、もとい絶対障壁が有った。そして俺の服と肌の境に絶対障壁のような物が有った。


「「ふぇぇ、なにこれぇ」」


 ハモッた。まぁハモるのは仕方無い。俺達はしばらく考えていたが林檎が原因だろうという結論に達した。白露の絶対障壁は強度は俺より弱い。まぁ、結構固いんだけど。でも何枚でも展開できるらしい。俺のやつは超固いけど、自分の周りにしか展開できない。


「行きましょっか」

「そうだね」


 俺達は円状の光の中に足を踏み入れた。そして、俺は意識を失った。この時、世界中のクライン・レビン症候群患者達が一斉に目覚めたのはまた別の話である。


「君達、起きたみたいだね!」

「心配したぞ!」


 無事に目を覚ますとトーラーとまひがめちゃくちゃ心配してきた。ここは⋅⋅⋅⋅⋅⋅いつもの寝室だ。


「トーラーさん、今は何時ですか?」

「⋅⋅⋅⋅⋅⋅12時だよ」

「まぁ、今日で桐花祭の2週間前だけどな」


 まひがさらっと核爆弾を投下した。は?ちょっと待って!!え?4日も!?


「え?マジで?俺達、4日間寝てたの?」

「あぁ、そうさ。お母さん達を呼んでくるよ」


 トーラーが母さん達を呼びに部屋から出ていった。しかし、4日間か⋅⋅⋅⋅⋅⋅。夢の中では時間が早いけど、ここまでとは思わなかった。


「奏多、大丈夫!?」

「だ、大丈夫だよ。母さん」


 母さんが物凄い勢いで体をベタベタ触ってくる。ちょっ、お腹はやめて!最近肉が乗ってるんだから!!


「研究止めて飛んできたが、奏多が起きたっていうのは本当なのか!?」

「本当ですよ。壮大さん」

「良かった、良かった⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


 父さんが母さんごと俺を抱き締めた。3秒くらいで飽きたので肩から辺りを見渡していると白露とトーラーとまひの生暖かい視線と目が有った。ヤバいめっちゃ恥ずかしい。その後、はっ!そういえば白露は!?って事になって白露が拗ねていたのはまた別の話である。

夢の中はおわりです。次からは普通に桐花祭編です。

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