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戦闘

今回は戦闘シーンです!どんどん感想お願いします!

「「ッ!!」」


 ドアを開いた先に有ったのは図書室などでは無かった。まるで幼い子供が書きなぐった絵のような歪な色の世界だった。そして、その歪な空をゆっくりと飛んでいた骸骨のような鳥が俺達に近付いてきた。

 鳥と言うのは変かもしれない。なぜなら鳥のような骨格は背骨までしかなく、それより後ろには歪な色合いのモクモクした“何か”しか無かったのだから。よくみるとそれは誰かの見ている夢のような物かびっしりと描いてある球体を持っていた。


『ふむ、ここに生物が迷い込むとは⋅⋅⋅⋅⋅⋅。して、夢の根源に何の用だ、人間よ?』


 不気味な“それ”が(くちばし)をカタカタと動かしてそう言った。そして、その言葉の後、白露がモーニングスターを取り出した。待て待て待て、白露さん、何でモーニングスター出してるの?あの生物、ちゃんと対話の意識あるよ!?


「白露、何で武器なんか出してるの?」

「主様こそ何言ってるんですか!あれは威嚇ですよ!威嚇!」


 白露はあれに警戒したままそう言った。もしかして⋅⋅⋅⋅⋅⋅、魔物語が発動してるから俺にはあれの声が聞こえるのか?


『その通りだ、人間よ。して、何用か?』

「ここから出たいんですけど」

「主様、何してるんですか?」

『かっかっかっ、それは不可能よ。ここは人間が夢と呼ぶ世界の中核。人が寝ている間のみ訪れる異界。それに貴様らは我が呼んだ餌だ。逃す筈が無かろう?』


 それはまた嘴をカタカタ言わせた。どうやら笑っているらしい。ってか何用か知ってんじゃねぇか!無駄な事聞くなよ!イライラするじゃねぇか!白露に合図を送ろうと振り返ると白露は呆然としていた。が、すぐに俺の意図に気付き、戦闘体制に入った。


「どういう用か知ってるなら聞くなよ~」

『ふん、我の趣味は餌をからかう事よ。辞めるなど毛頭無い』

「いい性格してんな~」

『会話も飽きた。食事に移るとしよう』


 そして、それは雉のような鳴き声を発した後、こちらに突っ込んできた。俺達はそれをなんとか回避した。


「あぶなっ!」

「シャルル!!」


 俺が剣を取り出している間に白露がナチュラルに必殺技を打った。あ、これは勝ちましたわ~。これで勝てないとかあり得ないし。


「キェェェェェェェェエェェェェン!!」

「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!」

「え、ATフィ○ルド!?」


 なんと奴は某初号機のようにATフィール○を展開してシャルルをやすやすと受け止めていたのだ。


『インプイス!!』


 何だ、急に眠気が。くそっ、こんな時に!!駄目だ⋅⋅⋅⋅⋅⋅意識がもう⋅⋅⋅⋅⋅⋅。


「ぁーーーー!!」


 目を閉じて、眠りに就こうとすると、物凄い輝きが目の前に現れた。眩しっ!何?目の前に何か、有る?そこには⋅⋅⋅⋅⋅⋅シンプルな剣が有った。羽ばたく鳥の羽みたいなデザインの鍔、そこから伸びる異様に白い両刃の刀身。ヤバイ、滅茶苦茶かっこいい。


「なに、これ?」


 目の前に剣が有ったので、取り敢えず掴んでみる。この剣超持ちやすい。軽く振ってみる。やべー、この剣凄い手に馴染む。それにこの剣なら、切れる気がする。


「Alles durchreißen」


 魔力を剣に纏わせてATフィ○ルドに切りつけた。すると、ATフ○ールドは紙か何かみたいに易々と切断された。


『な、絶対障壁が⋅⋅⋅⋅⋅⋅』

「シャルルゥ!!」


 白露の落とした隕石が奴の背中に直撃した。背骨にヒビが入っている。これは効いてる!


「主様、思い出しました!こいつは災害指定級種デス・トルドーです!!」

「デス・トルドー!?で、誰それ?」


 俺はデス・トルドーの攻撃をかわし、白露と並走しつつ答えた。災害指定級種なんて正直興味ないから知らないんだよね。


 なんで白露に最大スピード出させないのかって?白露にはあんまりスタミナが無いからだよ。最大スピードが出せるのはせいぜい30秒程度。しかも、その後はバテてまともに動けなくなる。


「えーっとですね、よっ、夢の中に出てきて、はっ、その人の記憶や技術を食らう奴らしいです」

「へぇ、よっ、で弱点とか、おわっ、有ったりする?」

「とくに、おっと、無い、ほっ、らしいです」


 俺達はデス・トルドーの攻撃を避けながら弱点を相談していた。白露はよくそんなマイナーな災害指定級種知ってるなぁ~。もしかして討伐しようとか思ってたんだろうか?まぁ、いいや。そろそろ片付けよう。


「ジ・アース」


 ──時は止まった。

 俺は白露に合図をした。白露が俺を脇に抱えて、いかにも弱点そうな背骨辺りに登った。

 3秒、経過。


「「ドリャァァァア!!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!」」


 そして、背骨に登った俺達はとにかく背骨を攻撃した。親でも殺されたのか?ってくらい攻撃した。白露の攻撃はちょっと早すぎて見えなかったけど。

 7秒、経過。


「私の愛の前に潰えろ!ファルッタースワム!!」

「死ね、Erzwungener Aufstieg」


 白露がモーニングスターで背骨を完全に砕いた。そして、露になったモクモクに思いっきり剣を突き刺した。え?技名言ったにしては地味すぎる?白露が背骨を砕いた時に地面が砕けて爆発したよ?俺が刺したときも大分ギラギラした光が出たんだよ?

 時は、動き出した。


「ぎぃぃぃえぇぇぇえぇぇえ!!」


 奴がバタバタと暴れまわった後、水晶を覆うように丸まった。くっくっくっ、勝ったな。


「な、なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!」

「白露、どうしたのぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」


はい、懐かしい剣が出てきましたね。この剣はかなり切れます。ヤバイですよ。やろうと思えば切っただけで爆発を起こせます。ニトログリセリンのようなものが塗ってあるので爆発する斬撃も飛ばせます。

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