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白露尊い(洗脳済み)

さぁ、皆さんも白露を崇めましょう!(洗脳済み)

「で、出来た!」

「本当!?見せて見せて!!」


 白露が先程から歌詞を書きなぐっていた紙にはOh Herr! Unsere lieben Vorfahren! Unser Herr, der in ein fernes fremdes Land geflossen ist und weiter mit uns gegangen ist, um die Welt zu verändern! Auch wenn die Welt dich ablehnt Ich werde dich unterstützen. Um uns an unseren Herrn zu erinnern, der von der Göttin anstelle von uns hingerichtet wurde, lasst uns ein Lied der Dankbarkeit geben !! Ihr Evangelium hat uns geführt und uns Fortschritte gemacht. Dank Ihnen können wir das Glück spüren, etwas für eine Person zu tun! Wer die Freude nicht kennt, sollte dieses Paradies verlassen. Wir sind alle Brüder und die Welt ist voller Glück. Bis zu dem Tag, an dem du wieder auftauchst, werden wir dich nie vergessen !! Segne dich beim zweiten Kommen !! Licht in der Welt, die du geliebt hast! Licht!と書かれていた。正直全く読めない。普通の歌の歌詞みたいに同じような音が続いてない、正直歌と呼べない気がするけど白露が書いてるんだからきっと名曲だろう(洗脳済み)。これは何だろう?何が書いてあるのかめちゃくちゃ気になる。


「白露、これどういう意味?」

「これは私達魔物に伝わる民間伝承です。今さ亡き魔王を忘れない為の話です」

「へぇ~」


 白露は若干嬉しそうに歌詞について話した。アグレッシブな白露もかわいい。

 ⋅⋅⋅⋅⋅⋅それにしてもモンスター達にそんな共通神話があるとは思わなかった。にしても、やっぱり崇めてるのは魔王なんだね。ちょっと生物としての隔たりを感じる。


「ん?あぁ、なるほど」


 俺がしんみりとしていると、白露がニヤニヤしていた。何を考えてるかは分からない、分からないけどからかわれてる気がする。


「どうかしたの?」

「いいえ、別に何でも無いですよ~」


 白露がニヤニヤしながらはぐらかした。きぃぃーーーー!!憎らしい!でも好き!


「じゃ、歌うよ」

「はい、私のピアノに着いてきてくださいね?」


 俺は白露の美しいピアノの音に乗せてあの歌詞を歌った。かろうじて読める。でも、意味は分からない。それなのに⋅⋅⋅⋅⋅⋅どうしてこんなに悲しい気持ちになるんだろう?どうしてこんなに嬉しいんだろう?


「Licht in der Welt, die du geliebt hast! Licht!」

「主様、何で泣いて⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「白露だって⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


 俺達は歌っている間に涙を流していた。どうしてか分からない。でも、悲しみが止めどなく溢れていた。俺達はしばらく泣いていたが、時間が押してきたので音楽室から出て、図書室に向かった。


「しかし、こう灰色の景色が続いてると私達に色がついてるのに違和感しかありませんね」

「たしかに。夢で人物にだけ色が付いてるって言うのは不思議だよね」


 俺は相槌を返した後、この不思議な世界を眺めた。いつも夢を見た後、不思議に思うんだ。白露とする前はよくセックスする夢を見てたけどその時も妙にリアルな感覚が有ったり自分の近くに居る人に色が着いてたりとか、不思議だったなぁ。


「主様、私とする前はそんな夢を見てたんですか⋅⋅⋅⋅⋅⋅?」

「え、いやそんなことは⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「隠しても無駄です。ちゃんと言ってくれたら怒らないので私に教えてくれませんか?」


 白露はニッコリ笑いながら言っているが、雰囲気が全く笑ってない。白露が怒ってる時は大体雰囲気が変わる。これは地雷だ⋅⋅⋅⋅⋅⋅!!でも、踏み抜くしか無いんだよなぁ。


「う、うん。そうだよ」

「そうですか、そうですか。ならこれからは私しか夢に出られないように寝る前にタッッッッップリ刻み込んで上げますね」

「や、やったぁ」


 わぁーい、この夢から覚めたら白露に搾られるの確定だぁ。いつもはなんだかんだ俺が主導権を握れる。でも、白露が怒ってる時とか、興奮してる時は一方的に責められて終わり。なんか目覚めるのが怖くなってきたよ。

 俺が白露に襲われるのが確定した後、俺達は図書室へ向かった。


「しかし、あれですね。こう学校をしっかり見てみると割と知らない事が有ったりしますね」

「そうだね。まさか夢の中でそんな事を知るとは思わなかったけど」

「「あはは⋅⋅⋅⋅⋅⋅。はぁ」」


 この夢の中に入っているという状況を再認識して、二人でため息を吐いていると図書室への階段が姿を現した。


「遂に、きましたね⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「あぁ。ようやくだ」


 目の前にあるいつもの階段が、怖い。灰色の世界の中でこの暗い階段がなんとも不安感を掻き立てる。気が付くと俺は生唾を飲みんでいた。


「主様、大丈夫です。私が居ますから」


 白露がそういって俺の手を握った。優しげな表情に安心したと同時に白露の足が震えている事に気付いた。白露も怖いんだ。それなのに俺を励ましてくれてるなんて、尊すぎる。


「行こう」

「はい」


 ニコッと笑って答えてくれた白露が尊すぎてヤバい。こんなの見せられたら悶え死ぬわ!!階段を下って図書室の前に着いた。

 俺は白露に目配せをしてドアを開けた。

最近某アイビスで白露を書いてます。皆さんも書いてみてください。Twitterでファンアートとしてプレゼントしてもらうと嬉しいです。ちなみにあの歌詞擬きはドイツ語です。

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