学校生活 後半
なんか色々と最近の情勢の情報が有って取捨選択に悩んでる作者です。
俺達の通う万騎が原中学校はなんと給食が無いのだ。というか市全体で。全国で給食無いのもうここだけだよ。さ・ら・に弁当の時間は15分。昼休みは20分しか無い。弁当の時間は授業後すぐ始まる。なので机を動かしている時間が無いんだよね~。だから、席の離れてるトーラー達とは一緒に食べれない。
「合唱」
「いただきます」
「「「「「いただきます!!」」」」」
特に話す事も出来ないので俺達含めたクラスの面々は弁当を黙々と食べ始めた。
「あれ?箸が」
白露の作ってくれた具がハート形に切られてたり、海苔が撃ち抜かれたハート形になってたりするお弁当についてた筈の箸がない。さっきまで普通にあったのに。
「はい、あーん」
「あーん」
ふむ、凄く美味しい。冷めてるのに凄く美味しい。何でだろう?特許技術でも使ってるのかな?
「ってそうじゃなくて、ナチュラルにあーんするのはやめてくれない?」
白露は何言ってるのこの人って顔をしていた。いや、普通に流してたけど箸がないからってあーんは無いでしょ。
「え?でも箸無いですよね?」
「白露、胸の辺りが不自然なんだけど何か物でも入れてるの?」
「どうして分かったんですか!?谷間の奥に隠したのに!?」
白露が自分の胸の中を確認している。他の有象無象共が気にするじゃないか。
「残念!ただのブラフでした~」
「図りましたね?主様」
白露がこちらをジト目で見ながら言った。そんな風に見られるのもまた良い。最近白露に振り回されるのが楽しくなってきたんだけど?どうしてくれるの?
「簡単に引っ掛かったね」
「酷いですよ~」
涙目になりながら、白露が俺をポカポカ殴った。もちろん全然いたくない。その後、俺達は弁当を全て食べた。
昼休み
「君達、授業中も弁当の時も動きだけ有って音が無かったがどうなってるんだい?」
「俺も気になる。多分俺だけじゃなくそこら辺の奴等もかなり気になってたと思うぞ?」
マジか。そんなに注目されてたんだ。考えてみればパントマイムしてるみたいなもんか。
「ちょっとね、企業秘密なんでね」
「お義父様に無音結界作って貰ったんですよ」
白露ぉぉぉぉぉぉぉお!!そういう風にポロっと情報を漏らすのはかわいいけど漏らしすぎじゃない?二人とも信用できるけどさ。
「私が主様とこの二人以外と話してる所を見たことありますか?」
うーん、父さんと母さんとはよく話してるけどそれは多分結婚への同意が得やすいようにするためのパイプだからノーカンかな?
「そういえば見たことないね」
「そうでしょう?私って実はボッチ認定されるくらい他人と交流が無いんですよ?」
むむむ、確かに白露全然人と接触してないもんね。確かにそれだけ見れると白露はほぼボッチだね。
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅七葉くんは居ない扱いか(ボソッ)」
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅そこはナイーブな所だから触れない方がいいぞ(ボソッ)」
「どうしたの?」
二人とも何こそこそ話してるんだろう?面白い話でもしてるのかな?
「「いや、何でもない」」
ハモった。二人が同時に答えるなんて珍しいこともあるもんだね。トーラーが答えるのは珍しくないけど、まひが答えなんて珍しい。明日は雪かな?
「それなら良いんだけど」
「主様?どうかしたんですか?」
白露が俺の魅力を語り始めてトリップしてたけど戻ってきた。ここで何でもないって言うと本当に何でも無くても何かあると思われるから気を付けないといけない。
「最近あの国が色々とやってるな~って話だよ」
「あぁ、あの国が最近半島の北部分を併合して南に圧力をかけて巻き返そうとしてる話ですね?」
「うん、そうその話」
日本は自衛隊を憲法に盛り込みはしたけどあくまで自衛戦力だからね。なにもしてきてない奴等は攻撃できない。これが最近色んな意味で問題視されてるんだよね~。
「確かにゆゆしき事態ですよね。異世界側もきな臭い話があるって聞きますし」
「「「マジで(本当かい)?」」」
「ええ、大マジです」
「「「知らなかった⋅⋅⋅⋅⋅⋅」」」
俺達二人が知らないのは⋅⋅⋅⋅⋅⋅まぁ、分かるけどトーラーが知らないのはすごく意外。
「トーラーさん、知らなかったんですか?知識の一極集中は良くないですよ?」
「くっ!」
白露がこんな風にトーラーを悔しがらせるのはあんまり見ないから新鮮。あ、白露がこっち見てドヤ顔してる。かわいい。
「ん、もうそろそろか。じゃ、花摘みに行ってくるね」
「花?そんなものどこにも⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
「トラ、ゴニョゴニョ」
「何!?それは済まない。早く行ってくれ」
そこまで緊急的な訳でもないけど⋅⋅⋅⋅⋅⋅。まぁ気を使ってくれてるし、早く行こ。
トイレ後、俺達は非常に退屈な四時間目を無事無傷で乗り越え、本日のメインディッシュの五時間目を迎えていた。
白露ちゃんに振り回されたい!という方はぜひ☆と感想とブクマとレビューをお願いします。