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黒髪のボッチだけど、振られたらアラクネに拾われて溺愛されました  作者: 電誅 萬刃
第四部 あなたとの幸せな生活
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新たな日常

皆さんこんにちは!最近父親と母親のが南極並に冷え込んできた電誅です。しかし、この作品は白露がずっとアツアツにしてくれてるのでご安心を。

──そして数年がたち、俺達4人は横浜市立万騎が原中学校の三年生になっていた。

 え?飛びすぎ?聞こえないな~。トーラーのラボはどうなったのかって?ロケットみたいに飛んで俺達の居る万騎が原中学校の体育館裏に行ったよ。

 万騎が原中学校、通称万騎中は旭区の3つの小学校から生徒が集まってくる学校だ。初代様もここに通っていて、その頃から割と優秀な中学校だった。最近はトップ校に行く生徒を多く排出している地元の名門中学校だ。


「奏多君、聞こえているかい?急に空を見てどうかしたのかい?」

「大丈夫か?もしかしてブラウン管のテレビみたいに叩いた方がいいのか?」


 トーラーとマヒロがこちらを心配そうに覗き込んでいた。二人とは相も変わらず友達をやっている。


「ううん、過去を懐かしんでただけだから気にしなくて良いよ」

「そうか、心配して損したよ」

「それで、今日のまも研の活動だが、今回は白露君の限界速度を調べたいと思うんだ」


 トーラーの言葉に白露がビクッとした。うん、ここ一週間ずっと測られっぱなしだったもんね。


「今日は驚異のマッハ3まで測れるものを持ってきた。今日こそ、今日こそは絶対に測ってみせる!」

「え~、最高時速で動くの疲れるんですよ?」


 トーラーの力の入った発言とは裏腹に白露はやる気無さげだ。まぁ、確かに何度も全力疾走しろと言われたら俺だって嫌にもなる。だが、これは部活なので俺は心を邪神にして白露をなだめた。


「まぁまぁ、俺も気になるしさ」

「主様がそう言うなら⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


 白露がチョロくて助かった。まぁ、そんな属性を見せるのは俺の前だけだからかわいくて仕方ないんですけどね!


「では、早速⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


 言い忘れていたが、まも研とは俺達が設立を求めたら突っぱねられたので、じゃあてめぇらには研成果わたさねぇからな?って感じのノリで勝手に活動しているフリーダム集団だ。


「いつもみたいに全力疾走すればいいんですよね?」

「そうさ」

「では、行きます」


 シュッと白露が消えた。相変わらず早い。マッハは出ている事は分かってるけど一体マッハ何なんだろう?


「主様~、こっちですよ~!」


 遥か遠くの万騎が原幼稚園に白露が見える。ここから大分遠いのによく声通るな。俺達はしばらく呆然としていたが、すぐに白露の元へ向かった。


「なっ、なななっ、何ぃぃぃぃぃぃぃい!!」

「どうした、トラ?やっちゃったのか?」


 マジか、マヒロ。お前家でそんな風にトーラーの事呼んでんのか?


「しかしまひ!明らかにマッハ2は出ているんだぞ!!」


 よし!そのあだ名採用!よし、マヒロ!今日からお前はまひだ!異論は認め無い!


「しかし、一体どんな風にスピードを出しているんだ⋅⋅⋅⋅⋅⋅?Gのように脊椎反射で初速を出して足の3本を接地させていたとしても体長の20倍のスピード、ここではマッハ1くらいが限界の筈なのに⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「もしも~し、トーラーさん?戻ってきて~」


 白露も心配するくらい自分の世界に入り込んでる。もしやこやつ!ソクラテスの生まれ変わりか!?


「ハッ!そうだ!!速度は⋅⋅⋅⋅⋅⋅。な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!」

「な、何キロだったんだ?」

「び、秒速1010キロメートル、だと!?」


 えーっとマッハ1が大体秒速340メートルくらいだから、1010ってーとマッハ3近くじゃないか!


「え?私何かやっちゃいました?」

「白露くん、私に解剖される気はないかい?なに、終わったらきっちりアンデ」


 ゴスッ!まひがトーラーに首トンした。トーラーはそのままへなへな~っと意識を失った。


「白露、お願い」

「身の危険を感じますがが主様が言うなら⋅⋅⋅⋅⋅⋅。えいっ!!」


 白露の手が白い光を発した。するとトーラーは目を覚ました。この出鱈目(でたらめ)な回復魔法凄いな。時間・空間魔法とか特殊な魔法以外は魔法発動した時に何が起こっているかを想像して、魔力を込めつつ魔法名を唱えるというめんどくさい行程を毎回一からやらなくちゃいけないのに。


「解ッ!剖ッ!!」

「ひっ!」


 目覚めて一言目でそれですか。ほら、白露も思わず俺に隠れちゃってるじゃん。胸が当たるからそんな不安になるような事言わないで? 

 え?胸なんてもう慣れたろって?白露が慣れさせてくれる訳無いでしょ!!


「トラ~、平気か~?」

「ん?マヒかい?ボクはこの通り平気さ」


 トーラーが勢いよく肩を回した。今時こんな風に元気さを証明するなんて⋅⋅⋅⋅⋅⋅トーラー、恐ろしい子!!


「あ~、白露くん、ボクは解剖はしたいが君が嫌と言うならしないからそこまで怖がることは無いよ」


 白露が俺の背中からゆっくりと出ていった。ここまで警戒されるとは⋅⋅⋅⋅⋅⋅。哀れ、トーラー。


「そこまでされると悲しいがボクの言動を(かんが)みると仕方無いか」


 うん、だって白露が狩ってきた魔物をよくアンデットにしてるもんね。


「しかし、白露君のお陰で魔物がマッハ状態でも耐久できるというデータが手に入った。これでDethknightを完成させられる⋅⋅⋅⋅⋅⋅!!」


 何かデスナイトの発音がおかしい。というかデスナイトなんてせいぜい真獣種レベルの強さじゃないの?真獣種ってなんだよって?それは⋅⋅⋅⋅⋅⋅

 テレッテッテテ!テレッテッテテ!な、何!!この音楽は!?

主人公がいかに白露ちゃんを甘やかしているか分かってくれましたか?まぁ、多分皆さん分かってたと思いますが⋅⋅⋅⋅⋅⋅。

それでは皆さんまた会いましょう!

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