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黒髪のボッチだけど、振られたらアラクネに拾われて溺愛されました  作者: 電誅 萬刃
第三部 私を幸せにするのは⋅⋅⋅⋅⋅⋅
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あなた以外絶対にあり得ない

タイトルで察せますかね?まぁ、楽しみにしててください。

「どうして⋅⋅⋅⋅⋅⋅こうなったんだろうなぁ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。何から間違えてたのかな⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。うっ、くっ、なんでっ、なびだがででぐるんだよぉ゛」


 俺は声もなく静かに泣いていた。これから先もうずっと一人なんだ⋅⋅⋅⋅⋅⋅。誰にも愛される事もなくたった一人で死ぬのか。嫌だ!嫌だよぉっ!誰か!誰か!助けてくれよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!


「ううっ、くぅっ、ひっくっ、ううっ」


 ──不意に玄関の扉の開く音が、した。誰だ?こんな時間に。


「ただいま帰りました~。遅くなっすいません。ちょっと道端でベルゼブブに襲われてしまいまして。寂しかったですか?主様、主様~?いないんですか~?」


 白露の気の抜けた声とガチャという音と共に部屋の扉のドアノブが下に動き、扉が開いた。


「主様⋅⋅⋅⋅⋅⋅?そんなに泣いてどうしたんですか⋅⋅⋅⋅⋅?それにその傷、一体誰にやられたんですか!?いえ!それよりも!今治すのでちょっと待っててください!」


 白露の見た目年齢が変わっていた。18歳くらいのお姉さんになり、吹雪そのもののような背中辺りまで伸びた銀髪と、太陽を封じ込めたかのような金色の瞳。そして、何より体幹前方部でさっきからおっきな胸が揺れている。後、服!やめなさい!はしたない!!


「えいっ!」

「傷が⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「よしよし、もう大丈夫ですからね」


 白露の気の抜けた声と共に体の傷がみるみる治っていく。心なしか、体も好調になった気がする。その間白露はずっと頭を撫でてくれていた。


「主様、何があったのか私に教えてくれませんか?」


 そんな風に優しい声で言わないでくれ、涙が、押さえられなくなるから。


「七葉に、告白したんだ。それで振られて、殴られて、そのあとっ!」

「よしよし、頑張りましたね。辛かったですよね。苦しかったですよね」

「ううっ、くぅっ⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


 俺は白露に抱き締められていた。いつもならきっとこの胸の感触を楽しんでいただろうが、今は不思議とそんな気持ちはあまり無かった。


「主様、辛いなら我慢しなくていいんですよ?私の前でそんな風に我慢する必要なんて無いです。ほら、もっと甘えてください。例え誰もあなたの味方をしなくなっても、私だけはずーーーっとあなたの味方なんですから。安心してください。主様が頑張っていたのを私は知ってます。主様がどれだけ大変な思いをしたのもわかります。──でも、分かってるのは私だけです。だから、主様は私だけを信じて、私だけを愛して、私の側に居てくれればそれで⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

「でもっ!でもっ!」


 白露っ!でもっ!俺は!!もうっ!駄目なんだよっ!ごめんなさい、ごめんな⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅


「主様。大好きです、愛しています。私はどこかの誰かさん達とは違ってどこにも行きませんよ。私はあなたがそばに居てくれれば、後は何も要りません。あなたが何をしていようと、周りがなんと言おうとも気にしません。ずっと一緒に居ます。絶対にあなたを幸せにします。だから主様はずっと私の事だけを考えていればいいんですよ?さぁ、主様、選んでください。私か、それ以外か」

「でもっ!俺はもうっ!子どもがっ!」

「そんな!そんな主様!!私は要らないっ!」

「そう、だよね⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


 こんなボロボロでそれでも子どもも作れない。俺はもう、人間として不良⋅⋅⋅⋅⋅⋅


「──とでも言うと思ってましたか?そんな程度で私が主様を嫌いになるわけ無いじゃないですか。まぁ、確かに主様との愛の結晶が欲しくなかったと言えば嘘になりますけど」

「ほらっ!やっぱり!!」


 白露が俺の口に指を当てて、そして、優しく微笑んだ。


「少し、勘違いしてるみたいなのでもう一回言いますね。私はあなたがいれば他には何も要らないんです。あなたがいればそれでいいんです。子供も、友達も、家族も、お金も、何もかもあなたにが側に居てくれる事と比べれば、塵に等しい。主様、私はあなたが居れば幸せです。この2日間ずっと寂しかったですよね?大丈夫、これからはずーーーーーーっと一緒ですから。寂しい思いなんてさせませんから、だから、私をどうか私を⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


 白露が泣きそうな顔をして、こちらに手を伸ばしている。きっとこの手を取ったら後戻りは出来ない。普通の一生はどこかに飛び去ってしまうかもしれない。でも、それでこんなにも俺の事を好いてくれる彼女と共に在れるのなら、そんなもの⋅⋅⋅⋅⋅⋅要らない。


「白露、こちらこそ、よろしくね」

「主様!!主様主様主様主様主様主様ッ!!」


 白露が涙で顔をぐちゃぐちゃにして、こちらに近付いてそして俺を抱き締めた。今までで一番かわいく無い顔のはずなのにその顔はそれまで見たどんな顔よりも魅力的だった。


「主様、ちゅっ。ふふっ、ファーストキスもらっちゃいました」


 何このかわいい生き物、好き。白露が俺の顔をしっかりと握り唇を近付けてきた。


「むぐぐっ」

「ちゅっ、くちゃ、くちゅ、れろれろ、はむっ、ちゅるっ⋅⋅⋅ぷはぁ、ごちそうさまでした。主様、私もう我慢できません」

「え、何をするつもr」


 白露にベットに押し付けられた。何故に?というか、何をするつもりなの?


「いっただきまーす」


~~~~~~~~察してください~~~~~~~

「かわいい寝顔。ふふっ、くひひっ、くふふっ、ふひひひひひひひっ。主様。あぁ、主様。世界で一番魅力的な私の王子様⋅⋅⋅⋅⋅⋅。もう絶対に離さない。離してたまるものか。この顔も、髪の毛も、産毛の一本一本全部全部!私の物だ!主様、これからは今までの幸せが全てゴミに思えるくらい幸せにしてあげますから。楽しみにしててくたさいね♪」 


 シーツには赤い染みと物凄くキラキラしている糸が残っていた。

序盤が終わりましたね。これから主人公と白露がイチャつく回が続きます。これで終わりでは無いです。むしろここから始まります。次は多分人物紹介になります。主人公の能力値とか魔法の解説が入ります。白露の胸の大きさも分かるかも?

楽しみにしててください!

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