白露の本性
白露編始まりました!え?前回の続き?ちゃんと編集して追加しましたよ。
~~~~~~~~~side白露~~~~~~~~
私達は現在七葉さんを迎えるためにゲートの前に来ていた。
「いよいよだ」
「そうですね。私も楽しみです」
突然だが、私は主様が好きです。いや、愛しています。何故かって?そりゃ、初めて会った日とかも、蜘蛛という忌み嫌わている生物だったにも関わらず優しく接してくれたし、いつも誉めてくれるし、一緒にいて楽しいし、私の事をただの従魔ではなく家族として扱ってくれる。その上、独り占め出来そうなんですもん。え?チョロい?何言ってるんですか。独り占め出来るんですよ!?私だけを見てくれるんですよ!?自立できる人を私にとことん溺れさせるっていうのは凄くそそりますよね!?ね?
そもそも学歴とか、就職先とか、相手の貧しさを付き合うかどうかを良い異性の条件として判断してる内は恋愛なんかしなきゃいいんです!
⋅⋅⋅⋅⋅⋅何の話でしたっけ?まぁいいです。とにかく私達は七葉さんを迎えるために来ているわけです。
個人的に主様の想い人を迎えるのはちょっと、いや、かなりアレなんですけど、一時の過ちくらい許すのが正妻の余裕ですよ。
「君達、楽しみにしているのはボク達も同じだよ?」
「そうだぞ、俺達だって楽しみにしてたんだ」
トーラーさん夫sゲフンゲフン、カップルがやや不満げに私達の会話に入ってきた。
「それにしても周りに野次馬が多いね。やっぱ勇者を取材したいマスコミとかかな?」
「そうですね、それもあるとは思いますが勇者再臨を見たい民衆じゃないですか?」
全く、勇者なんていうテロリストの何がいいんでしょうかね?我々共存モンスター、通称魔人すら虐殺する殺魔鬼なんて早く死ねば良いのに。
「君達!来たよ!!」
「え!どこどこ!?」
主様かわいい。最近一人称が俺に変わりはしましたけど、こういう可愛らしい発言とのギャップ、うぅん!ィイ!!
そして勇者達が出てきた。周りの野次馬の大歓声が響く。あれでしたっけ、たかだか災害指定級種の黒き悪魔の討伐に行っただけですよね。あんなの、私一人で倒せますよ。所詮おっきな蝗害じゃないですか?しかも数もモノホンより超少ないじゃないてすか、たかだか100数匹でしょう?
七葉さんが私達に気付いて、こちらに歩いてきた。
「皆、久しぶり!」
「そうだね、割と寂しかった」
私も主様に寂しかったって言われたい!なんならそのまま薄い本みたいに主様に凌j、ゲフンゲフン。とにかく、主様に甘やかされたい!
「久しぶりですね。元気してましたか?」
「超元気だよ?」
「ずいぶん強くなったね」
「えへへ、トーラーちゃんに褒められるなんて嬉しいな~」
くっ!そんな風に照れる仕草がナチュラルにかわいい。私だって自然ささえあれば主様に凌j、ゲフンゲフン。
「約束よりも早かったな」
タナカさんが茶化すように言った。だがしかし、照れ隠しなのは見え見えだ。
「っと、そろそろ戻らないと色々大変だから戻るね。例の場所で会おうね!」
「はい」
「「「わかった」」」
私達は、七葉さんと別れて南本公園に向かった。学校?休みましたよ。そもそも私はいく必要無いんですけどね。
南本公園にて
「さて、今日もやろうか」
「あぁ、そうだな」
「いや、ただの模擬戦だよね!?ね?」
私もそう思ってました。まぁ、この二人はそういうときにボケたい人種ですからね。そして主様がツッコミに入るのもお約束ですからね。
「さて、じゃあいつもと同じ分け方で」
「スルーされた!!まぁ良いや。それで良いよ」
「あ、そうそう、ジ・アースは禁止だからね?」
「わ、分かってるよ」
「当たり前ですね」
え、マジで?って顔してる主様かわいい。そんな顔されたら⋅⋅⋅⋅⋅⋅興奮しちゃうじゃないですか。私は主様を華麗にスルーして戦闘体勢に入った。
そして、それを見て主様も戦闘体勢に入った。
⋅⋅⋅⋅⋅⋅一陣の風が吹いた。私達はそれを合図に戦闘を開始した。私は特別製のモーニングスターを振るった。それはトーラー達に当然避けられ、奥の木の幹に突き刺さった。
そりゃそうです。避けられるスピードにしたんですから。そしてトーラー達が私目掛けて肉薄してきた。主様がタナカさんを横から切りつけだがガードされてしまった。でも、主様はタナカさんのお腹を蹴って吹き飛ばした。その間にトーラーさんが私を切りつけんと短剣を構えていた。
「四連⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
でも、これが良い。この位置が良いのですよ。私はさっきモーニングスターの鎖を収納し始めていたのです。だから当然トーラーに⋅⋅⋅⋅⋅⋅
「⋅⋅⋅⋅⋅牙ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「同穴海老」
突然ですが、ドウケツエビを知っているでしょうか?
簡単に纏めると、この海老はカイロウドウケツという全身ガラスでできた植物?に夫婦二匹で住んでいる覚悟を決めた海老です。
その海老の節のように柔軟に形を変化させられるモーニングスターの不意討ちなのでこの名前を着けさせてもらいました。
(注意!!ドウケツエビの節は普通の海老と同じくらいしか曲がりません。)
「「まだ、やるの(ですか)?」」
「降参だ」
「同、じく」
ハモりましたね。これは主様を押し倒してしまえという神のお告げなのでは!?⋅⋅⋅⋅⋅⋅半分冗談はさておきようやく勝てました。何時もなら負けるんですけど今日は不意討ちが決まりました。
「やったね!白露」
「はい!初見殺しが良く効きましたね!」
私は主様とハイタッチした。⋅⋅⋅⋅⋅⋅この右手に付着した皮膚成分を採取して回復魔法で培養、ゆくゆくは手袋として装着し、私の欲望を⋅⋅⋅⋅⋅⋅ぐへへへへへ。夢が広がりますなぁ。変態だって良いじゃない。
「ん、もうこんな時間か。そろそろお腹空いてきたな」
「そう言うと思いましてお弁当を用意しておきました」
「流石白露!」
「褒めても何も出ませんよ?」
ふっ!これで私の家庭的な姿をアピールしつつ、胃袋を私色に染め上げられる!
「ボクも用意してあるよ。さぁ、マヒロ一緒に食べよう」
流石トーラー、私と同じ発想に至るとは⋅⋅⋅⋅⋅⋅やりよる!!
「はい、あーん」
「は、白露?そのお箸に摘まんであるご飯は何かな?」
あたふたしてる主様かわいい。ニヤけそうになる顔を押さえて私は平静に返事をした。
「え?あーんですよ?お箸が1つしか無かったのでこうなるのはしょうがないですよね?」
「え、いや、別々の箸が無くても、あーんする必要は無いよね!?」
確かに主様が食べるときには箸を主様に渡すとかで対応できるんですけどいかんせんちょっと⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅
「でもそれだと遅くないですか?」
「ぐはっ!」
正論には何も返せませんよね。これで、主様との間接ディープキスに成功です。後でこの箸は厳重に保管しておかないと。何に使うか?決まってるじゃないですか、pーーーですよ。
「はい、あーん」
「はぐっ」
くぅぅぅぅーーーー!恥ずかしがりながらのあーん凄く良い!カメラを持っていなかったことが悔やまれる!!せめて心のフィルムに焼き付けなくては!!
私達はご飯を食べ終えた後、例のお地蔵さんの所へと向かった。
白露かわいいですよね!ね!ちなみに白露編は短いです。そこはご了承ください。