黒き悪魔討伐ミッション
これから七葉編が始まります!
若干国の名前と言い回しを変えました。
~~~~~~~~~side七葉~~~~~~~~
私は今、勇者パーティーの面々とその案内役顔を会わせていた。皆が皆、私を値踏みするような顔で見ている。どうしよう?怖すぎるんだけど。私が少々不安を感じながら、黙っていると龍宮院君が口を開いた。
「初対面の人も居るから親睦を深めるためにも自己紹介でもしようか」
ありがとう!ホントに助かる!そう思ったけど私は何も言わなかった。だって怖いもん。
「じゃあ言い出しっぺの俺から、俺は龍宮院麗次。知っての通り勇者だ。音を操る能力を持っている」
あぁ、奏多君達をちょっと苦しめてたアレね⋅⋅⋅⋅⋅⋅。確かに強い気がする。
「私は園山真利奈。聖女です。回復魔法が得意です。四肢欠損未満なら直せます」
それ、あんまり強くなくない?いや、でも病気とか直せるならかなりお金になるか。
「私は横山若菜、賢者だよ。属性魔法の極大魔法を使えるよー」
あらゆる属性の極大魔法!?凄っ!魔法には火属性、水属性、土属性、雷属性、風属性がある。それぞれプチ級、無印級、エクス級、アル級、ウル級、と強くなっていく。ただし例外有り。
アル~から極大魔法と呼ばれていて小隊の一つや二つ簡単には殲滅できる威力となっている。すごすぎん?ってか私の番じゃん!
「私は彩夏七葉、剣姫です。剣を使ったときに身体能力が三倍に、さらに剣の扱いが異様に上手くなります」
うわー、横山さんと園山さんの視線が冷たいー。助けてトーラーちゃん!そんなのボクに頼まないでくれと脳内トーラーちゃんに断られた。
「自己紹介も終わったことだし、行こうか」
そして私達はゲートを潜った。ドキドキ、どんな世界が広がってるのかな?
「「「わぁぁぁ」」」
「おおっ!」
そこは城壁に囲まれた中世ヨーロッパ風の街だった。わぁぁぁぁぁぁぁあ!すごいすごい!
そんなことを思っていると、案内の神官の人がここのことを説明してくれた。
「ようこそ勇者様。ここが我がアーガス神聖王国聖都ラムダです。我が国は大陸全土で進行されているヴィクトリア教の首位として修道院などを⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
神官さんの話によるとこの世界には暗黒大陸、永久氷土、巨大なパンゲア大陸があり、パンゲア大陸に多数の国家がある形らしい。
最北のアドラメルク帝国、西のロンバルディア王国、東の神聖アーガス皇国、南端のメーデス王国がパンゲア大陸にあるらしい。
特に南端のメーデス王国は暗黒大陸に最も近い国だそうだ。メーデス王国は来るものは選ばず、去る者は追わずがモットーらしい。なるほどね。極力負担を減らしてるのね。
そんなことを思っていたら、王城が見えてきた。壮麗なお城だな~。こんなお城に一回は住んでみたい。
「ここが我らの王城、ハギア=ソフィア城です。皆からは親しみを込め、ソフィア城と呼ばれています」
いや、何でソフィア城って呼んでるものにハギア=なんてつけるの!?
「勇者様ご一行はなぜハギア=が付いているのかと困惑しておりますがこれには深い事情があるのです。それは⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
「「「「それは⋅⋅⋅⋅⋅⋅?」」」」
ごくり、と皆が息を飲んでいるのが手に取るように分かる。
「現国王が娘が生まれたのでテンションが上がってソフィアと城の名前に入れてしまったからです。無論、ソフィア城という愛称を強く推奨し、今に至ります」
「「「「そんな単純な理由なの!?」」」」
「はい、そうです」
「「「「マジか」」」」
国王様、娘の気持ち考えてあげて!?大きくなったら絶対悶絶するやつだから!!
「ちなみに姫様は今年で11です。ちなみにその理由を王から聞いた際には赤面しておられました」
「「「「王様ぁぁぁぁぁあ!!」」」」
駄目じゃん!王様何してんの!!父さんなんて嫌い!って言われておかしくないよ!?
「では、こちらで着替えをご案内させていただきます」
そして、私達はそれぞれ別の部屋に案内された。もちろん神官さんはそれぞれと同じ性別だよ?
「よくお似合いですよナナハ様」
「そうかな?」
「気品と風格がにじみ出ています」
胡散くさ~、目が座ってるし。これは内心田舎者の小娘でもこの服なら合うわ。馬子にも衣装ってやつよ。とか思っちゃってる感じだわ。怖い怖い。
でもまぁ実際似合ってると思う。白を基調とした服、それに青いホットパンツ、長いブーツ、どれも剣姫が着てたやつらしいけど物凄い恥ずかしい。
「さて勇者様方がお待ちです」
「分かりました」
私は神官さんの案内に従い玉座の間の前の扉で立ち止まる。龍宮院君たちもいた。園山さんはthe聖女って感じの白いローブ姿。つ、美しい。横山さんは紫色の魔女服だった。勝ったな。龍宮院くんは真っ白な礼服を着ている。肩にはちょっとした盾が乗っている。礼服特殊な繊維でできてるから鉄より固いらしい。ズボンもこれまた特殊な繊維で編まれた伸縮性のあるジーンズらしい。
「それでは、お入りください」
神官さんがそう言ったのと同時に扉が開いた。
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