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黒髪のボッチだけど、振られたらアラクネに拾われて溺愛されました  作者: 電誅 萬刃
第二部 嵐の前のような静けさ
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対勇者(教信者)

今日は朝に投稿します。この3日何をしてたのかって?フッ!言わせるなよ。防振り面白かった。

 試合場にて

僕達が試合場に向かって歩いていると放送が聞こえてきた。


「遂に来ました!決勝戦です!!勝つのはダークホース三年二組白組チームか!!それともつい先程存在が明かされた勇者チームかなのか!波乱の決勝の幕開けだぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

「ゆ、う、しゃ!ゆ、う、しゃ!ゆ、う、しゃ!ゆ、う、しゃ!ゆ、う、しゃ!」


 巻き起こる勇者コール。なーにが勇者だ。初代様と戦いもせずに転生魔法かけた卑怯者の末裔のくせに!名字変わってるけど、どこかの財閥に婿入りでもしたのか?まぁ、どうてもいいがな。


「試合、開始ィィィィィィィィィィィィィイイイイイ!!」


 そう、そしてそこに居たのは龍宮院と取り巻きの内の有力な女子二名だった。そうか、お前か。まぁ、誰であれ一瞬で終わらせることに変わりはない。


「ジ・「「「「ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」」」」


 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!

 俺達はあまりの痛みに地面を転げ回っていた。何が、起きたって言うんだ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。声が、聞こえない⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅??はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。

 ま、まさかっ!鼓膜!!音を操る能力だとでも!?まさに理不尽そのもの⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。でも勝てない訳じゃない。種さえ分かってしまえばこっちのもんだ。音を増幅出来ないようにすれば良いんだから。どうするのかって?あいつを一瞬で、魔法を使う暇も無く、殺る。

 勇者の魔法は設置型⋅⋅⋅⋅⋅⋅一回きりのはず。だから“ジ・アース”

 ──時は止ま⋅⋅⋅⋅⋅⋅らない

 嘘だ!どうして止まらない!何か、何かあるのか⋅⋅⋅⋅⋅⋅!?あの四人の装備に何かしら。


「──────」

「しまっ!」


 俺の目前に聖職者のような格好をした女が肉薄してきた。こいつ接近戦担当なの!?ちょっと待って!まだ体制整ってない!!


「────!!」

「白露っ!?」


 白露が俺の目の前に来て聖職者風の女を吹き飛ばした。そして、生意気そうな女の心臓をモーニングスターで抉った。す、すげぇーーーーーーーーー!!勝てる!勝てるぞ!これならいける!多分白露って言ったはず。変な言葉になってたらそれは知らないけど。


「─、──、─────、──」

「─────?」


 ま、まさかっ!あの口の動きは!!自爆呪文!!ドラク○に登場するメガンテのようなあれを!?不味い!白露は部位さえ残ってれば再生できるけど一瞬で跡形もなく消されたら死ぬ!くっ、動け!動けよこの体!今動かないと白露が!!


「────、──────────」

「まひ、冗談はやめてくれよ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。なぁ!」

「──」

「まひーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


 ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!まひが俺達を爆発から庇って爆死した。絶対勝つから。待っててくれよ。


「ジ・アース!」


 ──時は、止まった

 俺はまず聖職者風の女の脳幹を突き刺した。よし、これで回復される心配はない。安心して勇者を殺れる。

 ──三秒、経過

 これは、まひの分!ガッキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!こ、この振動は!!自分の体に設置を!体が動き辛い。でも!動かない訳じゃない!

 ──時は、動き出した


「これは!まひの分だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 勇者の首が、宙を舞った。静か、だった。まるで俺達の負けを宣告するようなそんな静け⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅


「「「「「「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」」」」」」

「なんと言うことだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!三年二組白組チームが勇者チームに勝ってしまった!!まさかまさかの大・番・狂いだぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

「素晴らしい、ですね」

「勝因は何でしょうか?」

「そうですね。やはり田中さんの身を呈した犠牲がなければ勝てなかったでしょう。そして一瞬で勇者以外を倒せたのも大きいですね。なんせ回復魔法のエキスパートがいらっしゃいますからね」


 ──時は、巻き戻った。

 周りからの視線が心地いい。くっくっくっ!これで僕達に手を出そうなんて輩はそうそう出て⋅⋅⋅⋅⋅⋅。


「何をするんですか!ちょっ!やめ!」

「この神聖なる解説の席は先生だろうが渡さない!エクスプロー⋅⋅⋅⋅⋅⋅ギャーーース!!」


 なんか雲行きが悪くなってきたぞ。まぁ、病は気からと言うし何もないさ!きっと。多分、おそらく。


「えー、先程の試合、手違いが有りまして、優勝は勇者チームになります」

「「「「は?舐めとんのか?この糞教師?いっぺんシメたろか?」」」」


 反射的にプッツンする僕達。まぁでも、こんなトチ狂った事言ってる奴等が悪い。


「さ、せるものですか!スーパーノヴァ!!」

「「ギャーーーーーー!!」」


 なんか、バックヤードで火属性で二番目に強い魔法唱えてるんですけど!?本当に解説の人何者だよ!?


「優勝は勇者チームです」

「「「「「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアア」」」」」


 何で、大歓声が起きている?おかしいだろう。これは僕達が努力で掴みとったものだ!!それをこんな風に平然と、奪われるっていうの?


「Mit der 」


 Zeit wegblasen!!と続けようとしたが、トーラーとマヒロに肩を叩かれた。


「なんでっ!!」


 止めるんだ!と言おうとした、でも僕は彼らの表情を見て口をつぐむ。目の奥で怒りの炎が燃えていた。でも、それでも辞めるんだ。と顔に書いていた。


「クソッ!」


 そして、また放送が流れる。僕達はそれをやるせない気持ちで聞いていた。

ちなみに主人公が唱えようとしていた魔法は対象を時空の彼方に吹き飛ばす魔法です。いやぁ、恐ろしいですね。ちなみにドイツ語で時の彼方に吹き飛べと書いてあります。

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