蹂躙2
皆さん、お久しぶりです。ようやくストックができたので投稿します。
~~~~~~~~sideトーラー~~~~~~~
ボクの愛しい愛しい彼氏(夫最有力候補)がこちらにやって来た。18になったら即籍を入れるつもりだ。
「マヒロ、ちょっと手緩いんじゃないかい?」
「そ、そうか?」
「あぁ、手緩いとも。そうだ、次は、私が手本を見せてあげよう」
ボクは彼の手を軽く叩いた後、試合場所に行った。彼の手、大きくて暖かかったな~。でも、今は⋅⋅⋅⋅⋅⋅
「さて、お片付けだ」
ボクは試合場の中央に向かった。そしてアナウンスが流れた。
「二試合目の出場者はエデクト・B・トーラー選手、そしてキングオブ隠密!藻武和奇矢選手だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
ボクの時はブーイングだったのに相手の時だけ凄い歓声だ。はぁ、見るに堪えない。
「なんか、変な空気になってすいません」
相手はペコペコ謝っているが、目がこちらを見下している。あ、そうだ。くくくっ!良いことを思い付いた。
「君が勝ったら何でもしてあげるよ」
「!!本当ですか?」
「あぁ、本当だとも」
「それでは、本気で行きます」
そう、そしてボク達が戦闘体制に入った瞬間にアナウンスが流れる。
「試合、開始ィィィィィィイイイ!!」
ボクは死霊術で彼に恨みがある魂を呼び出した。そしてその悪霊は彼を地面に引きずり込んでいった。そして数秒後物凄く青白い顔した奴が戻ってきた。
「降参、します」
「地獄は堪能できたかい?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
どうやら堪能できたみたいだ。ボクは悪霊を呼び出して相手を地獄に一時的に落とせる。え?チート?そうでもない。相手が悪人じゃないと使えないし。
「勝負あり!勝者はトーラー選手です!!何が起こったのでしょうか!?」
「おそらく地獄に落とされたのでは無いでしょうか?」
「はっはっはっ!ナイスジョーク!」
一体解説の少女は何者だ?私のこの技を見破るとは、やりよる。そして、私は親友や夫の元に戻った。
~~~~~~~~side主人公~~~~~~~~
トーラーが軽く手を上げながら戻ってきた。なんか呆気なかったし、何が起こったのか分かんなかった。何してたんだろう?
「トーラーさん、何したんですか?」
ナイス白露!僕の意見を察してくれたんだね!白露がこちらを見る。主様誉めて誉めてと顔に書いてある。
「それはね、彼を地獄に落としてきたのさ、というか、撫でながら話を聞くのは辞めてくれないかい?」
僕は喉を猫のように鳴らしている白露の頭から手を離した。
「むぅー、トーラーさんはひどいです!」
「よく分からないがすまない」
「白露、もうそろそろ行こ?」
「っと、そうですね。じゃ、行ってきます」
「頑張れ~」
「痛め付けてくるんだよ」
こわっ!トーラーさんえげつないことしてたけど今の言も怖すぎるわ!
僕達はその後大人しく試合場に向かった。中央に向かっていくとアナウンスが流れる。
「さぁ、次は魔物使い奏多選手!そして相手はおぉっと!雷魔法の使い手!鳴神いずなだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
相手は黒髪に金髪が一筋混じっていると言うかなり変な髪色の女だった。
「いずな選手は雷魔法の使い手でありながら、なんとその魔法を身に纏えるというかなりの使い手です」
「なるほど、これは全校生徒達を恐怖のどん底に落とした一年二組赤組チームも厳しいでしょう!」
「そうでもないです。奏多選手が連れているアラクネという魔物は搦め手を得意としています。なので一概にそうとは言えません」
「楽しみな試合ですね!それでは試合、開始だぁぁぁぁぁあああ!!」
そして僕は、正面の相手を見た。うん、魔力を練ってきてるね。雷を纏おうとしてるのまる分かりだよ。だから、なにもさせずに終わらせる。
「ジ・アース」
時は、止まった。
僕は時を止めた刹那にアイコンタクトで白露に指示を伝えた。
「「何をしようとした所で、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄ァ!」」
1秒、経過
僕は奴の背後に周り込み木剣で、白露は正面から拳で奴を滅多うちにした。
「「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」」
3秒、経過
「「ぶっ潰れろーーー!!ウリィィィィィィィィィイイイイ!!」」
パッシィィィィィィィィィィィィィィィィィイイイイイイイン!!白露が飛び上がり上から打ち落とす。僕が下で剣を構えてそのまま串刺しにた。乾いた音が響いた、けどそこまで響かなかった。
4秒、経過
まぁ時間が止まってるもんね。あんまり響かないか。
時は、動き出した。
「があ゛ぁ゛───────────!!」
彼女は苦しみのたうち回ったいる。まぁ、お腹に風穴空いてるもんね。
「そろそろ、終わりにします。〆糸」
白露は彼女を細い糸で巻いてそのまま力を込め、肉片にした。名前の通りの技だね。
「さ、戻りましょう」
「うん、そうだね」
僕達は、彼女を残してそのままトーラー達の元へと戻った。
「勝者は、独孤選手だぁぁぁぁぁ!!一体何が起こったのでしょうか!なんと一秒足らずで終わってしまった!!」
「この早さは異常ですね。時間でも止まったんでしょうか?」
「はっはっはっ!まっさかーーーーー!!」
さっきからこの解説の人すごすぎない!?この学校で一番強いんじゃないの!?
「よくやったね、奏多。見ていて気づいたのだが、ジ・アースは最初に最大MPの内の数割を消費しその量に応じて時間を止める魔法だと思うんだ」
「え、そうだったの?」
「自分でも気付いてなかったのか⋅⋅⋅⋅⋅⋅まぁ、そこが君らしさだが」
「後、付け加えるなら奏多のMP回復量は以上だぞ。普通一秒でMPは全回復しない」
「え、そうだったの?」
「「お前自分の体の事知らなさすぎだろ!?」」
遂に二人同時に突っ込まれてしまった。うんまぁ、しょうがないかもしれない。
「まさかまさかの大番狂わせの後はぁぁぁぁぁ!!優勝候補だぁぁあ!!三年二組白組勇者チーム!!」
なん、だと!?
「こんにちは白露です。最近、そちらはパンデミックになったみたいですけど、皆さんは大丈夫ですか?くれぐれも体調には気をつけてくださいね?」