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黒髪のボッチだけど、振られたらアラクネに拾われて溺愛されました  作者: 電誅 萬刃
第二部 嵐の前のような静けさ
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既視感

お待たせしました。戦闘パートです。え?そんなものはいいから早くヤンデレを出せ?あんなものじゃ満足できない?もう少し待ってください。これから主人公をヤンデレを受け入れる地盤を固めなくちゃいけないんですよ。

 公園のグラウンドに全員集まった後にトーラーが僕たちを横一列に並ばせた。


「それでは!第一回の訓練を始める!まずは各々の実力を見る!総員ッ!戦闘体制!!」


 取り敢えずトーラーがノッリノリで言った事は無視しよう。なにも始まらない。

 何が起こるのかな~。そう思って僕は父さんからもらった木剣を構えた。


「「「「なんだと!!」」」」


 そこにはいつかの殺戮人形ゾンビが居た。そういうことか。こいつらを倒しゃいいのね?よゆーよゆー。


「ジ・アース!!」


 時は止まった。その瞬間、白露は殺戮人形に肉薄して殴りまくった!!


「うりゃーーーーーーーーーーーーーーー!!」


 白露の武器って拳なんだ。てっきり鍵爪とかで突き刺したり、糸で絡め取ったりするのかと思ったけど。まぁ、戦い方なんて人もといモンスターそれぞれだしね!

 二秒、経過


「さてと、オラァァァァァ!!」


 僕は木剣でその殺戮人形の間接部分を切。やっぱりここが弱いんだ。

 三秒、経過

 僕はその間接部分を全部切って白露が殴っているのとは別の殺戮人形をを達磨にした。

 四秒、経過

 時は、動き出した。

 バラバラバラ、ガッシャーーーーーーン。二体の殺戮人形ゾンビが崩れる。


「い、いつの間に?」

「俺も張り切って行こうかな」


 マヒロはそういって、殺戮人形が振り下ろした刀を簡単にいなして、手と同化しているボウガンの糸を切って使用不可能にした。さらに頭のセンサーを的確に突いて行動不能にしてしまった。ちょっと強すぎやしませんかねぇ?


「今回、ボクは君たちの敵役だ。遠慮なくかかってきたまえ」

「じゃ、私がやるね」


 七葉がトーラーの前に立った。二人ともお互いを見て動かない。いや!わずかに、わずかだが動いている。そして二人は同時に動き出した。双剣を持ったトーラーがまっすぐに刺突していったかと思ったら、右によける。そこを七葉が切りつけると、トーラーはそれをいなして手首に一撃を入れる。しかし、七葉は剣から手を離さず、いなされたその剣をそのままトーラーの顔に当てる。


「くっ」

「はぁ、はぁ、はぁ、」


 トーラーの鼻から血が滴り落ちる。なるほどこういう副作用があるのか。

 ──二人が、動いた。トーラーは剣を後ろに隠し、突進していく。そして七葉は上段からトーラーの届かない間合いで剣を落とす気だ。


「油断、したね?」

「げふぅ!」


 トーラーは七葉の剣を受けても怯まずにそのまま突進して、剣を七葉に当てた!


「勝っ、た」


 ばたりとトーラーが倒れた。あわてて駆け寄ると、目を回していた。ビックリしたぁ。そして、独孤家秘蔵の清水をかける。


「はっ!ここは!!そうだった。私はあの後⋅⋅⋅⋅⋅⋅。その水のお陰かい?」

「そうだよ」

「ありがとう。助かった」

「そりゃどうも。さて、七葉」

「な、何?」


 そんなにビクビクしなくても別にとって食ったりしないんだけど。


「何でそんなに強いのにちょっと、なんて謙遜したの?」

「そ、そう?」

「トーラーに知恵熱出させたんだから相当だと思うけど」

「そうなんだぁ。えへへ」


 かわいい。でも⋅⋅⋅⋅⋅⋅、僕は一体何を考えているんだ。これ以上かわいい笑顔なんて、ある、はずが⋅⋅⋅⋅⋅⋅、


「ま⋅⋅⋅⋅⋅⋅様⋅⋅⋅⋅⋅⋅主様!!」


 心配そうな顔をした白露に揺さぶられていた。そんな白露の顔がなぜだかとても、いかんいかん。


「はっ!」

「大丈夫ですか?上の空でしたけど」

「うん、大丈夫」

「今日は終わりにしようか。奏多がちょっと体調悪そうだし」

「大丈夫、独孤くん?」


 七葉が心配しながら僕の顔を除きこんでくる。かわいい!そして嬉しい!


「あんまりよろしくない」

「主様、私がおぶっていきますね」


 僕は白露の蜘蛛の背中?におぶられてそのまま家にかえった。

 帰宅後、洗面所に行って手を洗っていると。ダイニングからいい臭いがしてきた。

 その臭いに釣られるように僕はダイニングに行って席に座った。


「あ、きた。これで全員揃ったわね。それじゃ」

「「「いただきます!!」」」


 ご飯を食べ終えた後、僕はそのままお風呂に入って寝た。

補足です。正直ちょっと考えればわかります。

皆さんお気づきかと思いますが奏太くんと白露は転生者です。まぁ、記憶はないんですけどね。奏太くんは元々白露の夫だったのでその事を魂が覚えてるんですよ。だからこんな事になったんです。

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