ヤンデレ?
そして、給食を終えて昼休みが始まった。僕の机のところに皆が集まってくる、と思っていたのだが、白露と七葉を残して僕は二人に呼ばれた場所に行った。
「それで、一体何の⋅⋅⋅⋅⋅⋅!!」
ドンッ!ドンッ!ダブル壁ドン!?こんなシチュエーションに遭遇するなんて思わなかったよ!何?何が始まるの!?
「君、七葉君のこと気になってるだろ?」
何で分かんの!?エスパーなの!?僕は驚きを必死に押さえてトーラーに返事をした
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅何のこと?」
「とぼけても無駄だ。トーラーの心拍数測定器と俺たちと過ごしてるときとの表情の違いから推察するに、そうなんだろ?」
心拍数!?僕が知らない間に測ったっていうのか!?怖っ!
「そ、そうだよ」
この二人は平気で人の心に上がり込んでくる。まぁ、そこが良いんだけど。
「私達が協力してあげよう」
「え?」
「協力するよ。友人の恋路だ。応援しないわけが無いだろう?」
「ありがとう二人とも!!僕は先に行ってるね!」
「何、当然のことさ」
僕は七葉と話すべく教室に戻った。もちろん走って。
「行ったか?」
「行ったぞ」
「聞いていたんだろう?白露くん、そろそろ出てきたらどうだい?」
「やっぱりあなたには見つかっちゃいましたか」
「私が言うのもなんだが、良いのかい?」
「良いのか?っていうと私的にですか?」
「逆にそれ以外にあるのか?」
「無いですけど。
私としては別に良いんですよ?主様が幸せになれるならそれで。主様を絶対に裏切らないことが条件ですけど。駄目だったら私が責任を持って慰めて監k⋅⋅⋅⋅⋅⋅こほん、一生お世話するだけです。それに今から付き合ったところでどうせ別れますし。知ってますか?幼馴染同士が結婚する確率って二%位なんですよ?それに結婚したところで普通の妻と夫は上手くいきませんから。そこを突いて全力で寝とれば良いだけの話です。もし直ぐには無理でも私と主様には普通の人間の三倍くらいは時間があります。そこで、妻を失った悲しみに暮れている主様を寝とれば良いのです」
「ず、ずいぶんな自信だね」
「だって従魔は主と一生を共にするものですから」
「そ、そうか、まぁ、頑張れよ?」
「言われずとも。おや、もうこんな時間。私は戻りますね」
「あ、ああ」
「なぁ、マヒロ」
「なんだ?」
「なんというか、末恐ろしいね」
「全くだ」
教室にて
教室に入ると白露と七葉が出迎えの言葉を口にした。
「お帰り~、独孤くん」
ごっほぉっ!これは中々強烈なブロー!僕はじゃなかったら死んでたね。
「お帰りなさい、主様。お話の方はどうでした?」
「特に何も、ああ、何か色々改造してたよ」
「全く、トーラーさんの改造癖には困りましたね」
「白露は?」
「ああ、それは」
「途中でお花摘みに行ったよね」
「お花摘み?ああ!行きましたよ」
白露が少し考えていたが僕はそれが何を意味するのか分からなかった。まぁ、でもスルーしておこう。うん。
キーンコーンカーンコーン⋅⋅⋅⋅⋅⋅ちっ、昼休みが終わっちゃったか。その後、僕達はおとなしく授業を受けた。