君に膝枕してもらって
君と付き合ってから、もう5年も経つんだね。
今さら隠し事なんて意味もないと思うけど
ねえ、聞いてよ
僕は昔、大事なものがいくつかあったんだよ
でもさ、その時は器が小さすぎて、全部抱えきれなかったんだ。
だから、僕はなにかを捨てなければいけなかった
今になって後悔してるけど、仕方ないと言い聞かせてるんだ
ねえ、聞いてよ
僕が海の中に放り出された時、僕は泳げもしなかったんだ。
それで何かにしがみついて溺れないようにしてたんだ。
でもさ、一度泳げると慣れるもんだね。流れに逆らわずに僕は泳げるようになったよ。何度か藁を掴んで死にそうになったけど
ねえ、聞いてよ
今じゃ、深海の底にいて真っ暗闇なんだけど、すうっと息を出来るくらいに落ち着いてきたよ。
多分、また太陽の光を浴びるほど浮上するんだろうな
そしたら今よりもっと遠くに行きたい
ねえ、聞こえてる?
僕は君に99億回嘘をついてきたけど
最後だけは正直に話すよ
僕はわかっているようでわかってないんだ
ただ君を愛してるんだよ
それだけ伝わってたらもう充分かな
勢いのみで描いてみてしまった