4/34
担当
詩「さて、今日の仕事は、っと」
詩は仕事部屋で、パソコンと手帳を見合わせながら、誰に何の仕事を任せるか考えている。
真「詩、兄さん起きたぞー」
そこに、真と真に起こされ眠そうな智が入ってきた。
詩「あ、智兄おはよー」
詩は智をちらっと見て言うと、再びパソコンと手帳に目を落とした。
詩「今日は、真兄は佐藤ばあさんのとこに行って。お孫さんにおもちゃを送りたいらしい。」
真「了解」
詩「智兄は木村おじさんのとこね。娘さんが家出したから、今どこで何してるか知りたいらしい」
智「わかった・・・」
詩は次々と2人に指示を飛ばしていく。
真「詩はどうするんだ?」
詩「僕は、今日相談に来る人の話を聞くのと、依頼の確認と選別と返信かな」
真「飯は?」
詩「外で適当に食べていいよ」
詩は2人に五千円ずつ差し出し、珈琲を煎れるために席を立ち、2人は仕事にため、屋敷を出る準備を始めた。