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3人の朝
とある国のとある山奥、街を見渡せる場所にある大きな屋敷。
そこに、3人は住んでいる。
3人の朝は、とても騒がしい。
詩「おい、そろそろ起きろよ!」
3人の中で一番早起きな三男 詩が、朝の最初にやるのは、兄2人を起こすことだ。
少しの物音で目が覚めてしまう詩は、いつも日が昇る前には起きて身支度を始める。
兄達を起こすのは、朝7時。
今朝も、寝坊助な兄を起こすために、拡声器を使い叫びまくる。
真「詩、うるさい」
詩の次に起きてくるのは、次男の真。
大きな音が嫌いな真は、これで大体起きてくる。
ただ、機嫌が悪い日が多い。
詩「兄さん達が起きてこないからだろ」
真「俺より起きるの遅いの居るだろ」
そう、一番の問題は長男の起こし方だ。
乗っかっても蹴ってもなかなか起きない長男 智を、どうやって起こすのかが問題だ。
詩「僕、依頼の確認してくるから、真兄が起こしてよ」
そう言い、詩は仕事部屋に戻る。
長男を起こすなんて面倒くさいことは、次男に任せてしまえばいいのだ。
さて、長男は次男に任せて詩はパソコンの電源を入れた。