表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/40

手を洗います。

洋菓子店では、衛生面に特に気を遣わなくてはならない。


まあ、ケーキ屋だけじゃなくて、飲食店ならどこでも気を付けなくちゃいけないけど。


挨拶が返って来たら、厨房入口に常備してあるローラーに付いた粘着シートで、コックコートとエプロンを念入りにコロコロする。

細かなゴミや髪の毛が付着した、不要なシートを捨てた。


もう一度、鏡で髪の毛が出ていないか確認して、手洗いを開始する。


液体石鹸(せっけん)を泡立てて、念入りに洗う。

指輪はもちろん、時計なども着けてははいけない。

貴金属を着けていると、着けてる部分は意外に汚れるから、手首や指の間は重点的に洗う。

爪の間や手のひらの皺の部分はブラシを使い、意外に洗い忘れる親指の付け根も念入りに洗って、水で洗い流す。


このとき、どんなに寒いときでも、お湯は使ってはいけない。


そういえば以前、ここでうがいをしようと手で口をすすいだことがある。

すると、手でうがいをするなと怒られた。

(いわ)く、『咥内の雑菌が、せっかく洗った手に付くだろっ!』とのこと。

少々神経質な気がするけど、それだけ気を遣わないといけない程に衛生面では大変なのだ。

それ以来、うがいをするには必ずコップを使い、使えないときはここではなくてトイレの洗面所でする。

特に関係ないことをつらつらと考えてたながら、手洗いを続けた。


泡を洗い流したら、ペーパータオルでしっかり手を拭ってこれで準備完了。

さて、仕事をするかな…。


「コラッ、マスクはどうした!」


あっ。


「やり直しだ!!」


あわあわと、マスクを着けて手洗いをやり直す。

時間は6:23になっていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ