ウリ坊
引き続き大亀で、戦闘の練習をしつつ、ついに目的地の森にやってきました。
「見通しの悪いフィールドでは、不意打ちがあるから気を付けて。」とペン太の警告がありました。
「「警戒」スキルをペン太は、持っているけど、潜伏系のスキルが優先されるらしいから、何か気付いたら声を掛け合おうぜ。」
「わかりました。何かあったら大変だからね。」
と話し合いました。
20分程すると、「何かいるよ」とペン太が、警告を発しました。
すると、20m先からガサガサと音が聞こえてきました。
こっそり近づくと、ウリ坊が2匹いました。
ターゲット確認、戦闘開始です。
スクエアが、炎の魔法を発動し始めました。魔法発動の為、体が青く光り輝いた為、ウリ坊に気づかれた様で、1匹がスクエアに突進して来ました。
慌てて庇うように、盾を構えました。アーツ作動の赤い光が輝いた後、ドンと盾に衝撃がはしりました。
HPを削られたようです。・・・ほんの少しです。
しかし、それ以上に、僕は恐怖を感じて頭の中が、「怖い」「逃げたい」で埋め尽くされました。
いわゆるパニックです。
5秒程して、後ろから来た炎の玉が、ウリ坊を倒しました。
さらに、隣にいたペン太を見ると、ダーツを投げてました。
と、なぜかウリ坊が、ぴくぴくと痙攣しています。
「麻痺させたから、大丈夫だよ」と言うペン太の言葉でようやく冷静になれました。
その後、僕が、落ち着いて止めをさしました。
次の戦闘では、ウリ坊は1匹で、しかも此方に気づいていなかった為、後ろから「チャージ」で倒しました。
3度目の戦闘を終えるとアーツを覚えました。
「シールドアタック」 盾を振り回し、ダメージ+中確立での気絶をさせるアーツです。
その後、規定討伐数をこなした為、町に戻り始めました。
「このあたりは、楽勝な場所だったな」と思い始めた時に、会敵中のウリ坊が、「ピギー」と聞いたことの無い程の大きな声で叫びました。
何かすごくピンチの予感がします。
僕の頭は、、再びパニックになり始めました。