初戦闘
大門を出てフィールドへ出てきました。
目の前のは、一面広い草原です。
周りを見ると、大門から多くの人が、出入りしてます。
さらに、一部の者は、動物に乗って移動してます。
上級プレイヤーの遠征でしょうか?
もちろん、僕たちは歩きです。
目的地の森まで、2時間程歩くそうです。
フィールドに出た為か、二人の頭の上に、HPのバーが、表示されてます。
僕のHPの詳細は自然に分かります。仲間はバーで表示・他のプレイヤーは不明のようです。
15分程歩きました。
「なぁ、ペンタゴン。最近のゲームは、リアル過ぎると思わんか?二時間も歩くなんてなぁ。」
スクエアが、早くも愚痴をこぼし始めました。
「いや、だからこそ良いんだよ。」とペンタゴンが、上機嫌に返しました。
「あっ、これからはペンタって呼んでくれ。」と続けて言ってきました。
「なんでだ?」
「緊急時に長いと呼び難いからね」と現実的なことを言ってきました。
「了解だ。」「うん、「ペン太」だね。分かりました。」
さらに、30分程歩くと、モンスターの群生地にやってきました。
「・・・なんと言うか、亀ですね。」
「同じく、亀だな。」
「そう、これが、最弱モンスターの「大亀」だよ。」
目の前には、茶色で2m程の亀がいました。
「こいつは、動きが極端に遅いから、戦士の練習台になってる。」
つまり、僕の出番のようです。
「大亀」に向かって大盾を構えて、槍を突き出しました。
ボスッと音がすると、緑の体液が飛び散りました。
「うわ、キモッ」つい、言葉遣いも荒く叫びました。
「汚れても、すぐ消えるから大丈夫だよ。」
と助言を受けても、嫌なものは、嫌です。
5m程距離を取り、「チャージ」を使用してみました。
発動すると、2秒程、体が赤く輝き一気に突進しました。
「あっ!」と思った時には、「大亀」の体は、白い光になり消えてしまいました。
光の後に、木の宝箱が、置いてありました。
「テンプレだな。」とスクエアが、すたすた近づき宝箱を開けました。
ガーーーーン!!
と派手な音と共に、スクエアの頭の上にタライが落ちてきました。
宝箱の中には、「罠に気を付けようね」のプレートと、亀の肉(包装されてました。)が入ってました。
ペン太が笑いながら、「最初の宝箱には、必ず付いてくるんだ。これこそテンプレだね。」と言っていました。
スキルの一部で、解除やサーチ可能だそうです。
僕は、「宝箱も怖いから十分気を付けよう。」と心に誓いました。