表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ワイン〜サンバ、サンバ、サンバ〜

作者: 23人委員会

 オレはワインを持っている。

 赤いワインがなみなみ注がれた、光り輝くグラスを。


 オレにはこれが必要なんだ。

 オレは所詮、頭に王冠を持たぬ者。

 紛いもの。


 龍族でありながら、半人であり

 かといって鱗だらけのこの身体は人でもない。



 "ウロコダキさん"



 若い頃、白いハグレ竜からそう呼ばれた。

 フッフールとかいう名の妙なやつ。

 今では奴は、世界中を飛び回っているらしい。


 奴は竜だった。

 自分小さなサイズで色味が珍しいことが悩みなんすよ、旦那。

 フッフールはそう言っていた。


 今日、私の元に若い人間が訪ねてきた。

 オレは手紙をもらい、霧の谷から、橋を越え、川を越え降りてきた。


 オレたちは約束通りデニーズでポテトを食べながら、会話をした。


 オレの知らない人間の世界の話をする、年端40もいかぬ若い人間ーーオレにはこいつの性別も分からない。


 オレは、そいつと話している間ワイングラスを手放せなかった。カメラが回っていたからだ。なんでもこれは世紀のショーらしい。


 人の言葉を話す珍しい龍族と、なんとかいう名前の人間の世紀の出会いらしい。


 オレは、赤いワイングラスを手放せなかった。

 分からなかった。

 人間の言葉くらいしか。


 デニーズの事も、

 ポテトが何からできているのかも、

 世紀のショーとやらの意味も。



 なあ、フッフール。

 ショーの終わり、デニーズを出て、趣味のバイクにまたがったオレは空を見上げ懐かしき稀人に呼びかける。


 オレは、やっぱりハグレ竜だ。

 あの日、小さな山小屋でオレたちはポテチをバリバリ食べながらそういう話をした。


 ピカピカに磨き上げたバイクが、谷底に落ちて、爆発炎上する。大好きだったバイクも、どうしてかやっぱりオレは手放してしまった。



 バサバサ

 バサバサ

 バサバサ



 半竜のオレは蛇のようにのたくった山道の一角から、

 燃え盛る山を脱出した。






自分用メモ

練習と練習


memo to myself

practice and practice




続.

func.能

func.誰やねんお前


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ