愛する人の為に
今日も、彼女を虐める。
「あぁどうして薄汚い平民がいるのかしら」
彼女をゴミかのようにして力を込めて蹴飛ばす
こうして、殿下に近づく無礼者を心と体も殺していかないと
私を憎めばいい、呪いを上書きして対象を私に変えるために。
二度と私の好きな人に近づくことがないように
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「マリア、彼女を虐めるのはもうよせ」
「あら、殿下なんのことかよく分かりませんわ?」
殿下の為に
そうこれも、あと少しの辛抱なのよ…
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ある日のパーティー会場で
「キャハハハ!!!!!」
彼女は髪を、振り乱しながら発狂してこちらに来る。
彼女の手には、妖しく光るナイフを手にしている
いま殿下はここには居ない
だって私がそう仕組んだんだもの
あぁ、やる事はやったわ
後は、待つだけ…
破滅の音はすぐそこに迫っている
「マリア!」
聞き覚えのある声の方を向く
殿下がこちらの方へ走ってくる
彼女は鬼の様な形相でこちらに迫ってくる。
混乱しているうちに、殿下に突き飛ばされた。
あぁ、守れないの?
私は、殿下から小さい頃に貰ったお守りに触れた
その瞬間、思考が晴れたような気がした。
殿下が血まみれで倒れている。
「殿下?」
「********」
もう何も聞こえない
聞こえなくていい
私は倒れた