マリアの為に
あぁ、彼女は今日も俺を通して別の人を見ている。
彼女、婚約者のマリアを俺は愛している。
マリアの瞳は、薄黒く濁り別の場所を見ている
そんな中、ある噂が耳に入った。
俺につきまとってくる、シャスティーヌを虐めているらしい。
彼女は、壊れているが、なんの理由もなく虐めるような人ではない。だが、理由が分からない。
周りは、嫉妬だとか言っているがマリアは、俺を見ていない。
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「マリア、彼女を虐めるのはもうよせ」
「あら、殿下なんのことか分かりませんわ?」
彼女の瞳は濁ったままだった。
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そんな中、あるパーティーで、マリアに話があると言われた
マリアから、話があると言われるのは珍しい
しかし、呼ばれた部屋には、マリアは居なくて、しばらく待ったが、マリアは来ない
おかしい
マリアを探すためにパーティー会場に戻ったら、シャスティーヌがナイフを持ち、マリアに向かってるのが見えた。
「マリア!」
マリアが驚いた様な顔をする
どうして、と呟いている
こちらが聞きたい
俺は咄嗟に
マリアを庇った
マリアが、綺麗な瞳をこちらに向け泣いている
「そ、、のほうが、いい」
そこで意識は途切れた