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ミルクとマシュマロは合うのかな?  作者: キノシタ
第2章 ー始まりの恋ー
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第181話

季節はもうすぐ2月になろうとしている。そう、2月と言ったら期末テスト!

嫌だ、勉強したくない。それなのに、お母さんがまだ試験まで日にちはあるのに晴菜さんに家庭教師を頼むと言い出した。

元々、お姉ちゃんの家庭教師を2月から頼む予定だからって、私までお願いしないで。


晴菜さんはお姉ちゃんの試験勉強と受験勉強の家庭教師で忙しいでしょ。何で、私もなの…って思っていた。

理由は簡単だった。確かにお姉ちゃんの受験勉強は大事だけど、私のテストの悪さが原因でお願いすることになった。


もちろん、きちんとお姉ちゃんにも受験勉強を教えるみたいだけど…晴菜さんが大変だよ。でも、芽衣に教わるのをいい加減脱却しないといけないと分かってるから悩ましい。

お姉ちゃんは試験勉強は普段からやってるから問題ないみたいで凄いよ。


はぁ、、私が晴菜さんに勉強を教わるのは土曜日なんだよ。せっかく部活も早く終わる日に勉強だなんて嫌だ、、

芽衣と遊べないじゃん…遊ぶって言っても家でイチャイチャしているだけだけど。私は根っから勉強が嫌いみたいだ。



「芽衣…勉強嫌だ」


「水希が自分で勉強しないから家庭教師を付けられるの」


「そんな…」



期末テストが終わるまで私の土曜日は勉強に消える。勉強の時間は夕方の5時から夜の7時まで。そして、試験前はおやつの時間3時から夜の7時まで。長すぎない!?長いよね。

2時間だったら分かるけど、試験前は4時間だよ!誰、こんな時間設定で晴菜さんにお願いしたの(お母さんだけど…)


週一の家庭教師での勉強でも嫌だ、、何で私はこんなにも勉強が嫌いなの?お姉ちゃんと正反対すぎて泣けてくる…もう少し私の頭が良ければ土曜日を失わずに済んだのに。

私は早速今週の土曜日から勉強をする羽目になっている。土曜日…大事な土曜日。



「芽衣とデート出来ない…」


「それは私がセリフだよ」


「はい…すみません」



芽衣に頭を撫でられると余計に悲しくなる。こうなったら今、芽衣に甘えてやるって思っているけど部活中だからできるはずなく悲しみに暮れる。

年末は大変だったけど今は落ち着いていて、幸せな1年を過ごせると思いたいよ。



「芽衣、日曜日は甘えさせてね」


「日曜日は私と勉強しようね」


「やだー、日曜日は甘える日なの」



勉強という言葉を聞くと私は憂鬱になる。それぐらい苦手なんだ。晴菜さんの教え方が優しかったらいいけど、もしスパルタだったらどうしよう。

お姉ちゃんみたいに、問題が解けるまで正座を崩したらダメとか言われないよね?お姉ちゃんに一度勉強を教えてもらった時、あまりのスパルタに泣きそうになった。



「ねぇ、土曜日…晴菜さんと2人っきりで勉強するの?」


「2人っきり?いや、、その、一応私の部屋でする予定だけど」


「2人っきりなんだ」


「勉強するだけだし…」


「分かってるよ」



ヤキモチ焼いているのかな?拗ねてる気がするけど、別に気にしてないから!勘違いしないでね!ってツンを感じる。

出来れば、ツンデレがいいけどデレは無さそうで怖いオーラを感じる。晴菜さんにデレたら許さないからねって…目が物語っている。


私は何で芽衣にこんなに信用されてないのかな?嫌々勉強するのにデレるはずないじゃん。確かに晴菜さん綺麗な人だけど、勉強が嫌すぎてそんな気持ちになれない。

ショックだな、、芽衣に信用されないって。私は芽衣しか見てないのに。



「走ってくるね…」


「日曜日、勉強頑張ったご褒美に甘えていいから…」


「本当!?頑張る!」



やった、デレがきた。芽衣がジャージの袖を握り、モジモジしている。これがツンデレか。アニメで見るよりリアルの方が何倍も興奮するし、めちゃくちゃ最高だよ。



「いっぱい甘えるからね」


「うん///」



よし、頑張って勉強するぞー。やっと勉強にやる気が出てきた。絶対に赤点を回避し、少しでも芽衣に良い所みせなきゃ。

3週間頑張れば勉強から解放される。3週間…長いけど頑張る。



「よし、走ってくる」


「うん、頑張って」



私はもっともっと頑張らなきゃ。来年は地区予選のメンバーに選ばれたいし、勉強も陸上も前を向いて走らなきゃ。

カッコ悪いの嫌だし、お正月…思ったんだ。男女のカップルが沢山いて、負けたくないなって。芽衣はモテるから私が成長しないとガッカリさせてしまう。


晴菜さんの元彼みたく顔におごり中身のクズ野郎なんかに負けたくないし、性別で負けるのが一番嫌だ。

だから、自分磨きを怠らず芽衣が好きって思ってくれるよう頑張る。まずは少しでも良い所を見せるんだ。だから芽衣、見ててね。

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