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ミルクとマシュマロは合うのかな?  作者: キノシタ
第2章 ー始まりの恋ー
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第177話

芽衣に会える、芽衣に会える!飛び跳ねたい気持ちを抑え、芽衣の家まで走っていく。

きっと、帰ってきたばかりだから疲れていると思う。でも、ずっと我慢していたから今日だけは許して欲しい。


ドキドキする…インターホンを鳴らし待っているとずっと恋焦がれていた芽衣がドアを開けてくれた。

あぁ、やっぱり実物がいい。写真だと画面越しにしか触れなくて、やっと芽衣に触れられる。抱きしめたいけど我慢して手を握った。


フニフニして気持ちがいいよ。芽衣も早くニ階に行こうって言ってくれて階段を上がる。

こんなにも離れていたのは初めてで、こんなに寂しいとは思わなかった。好きって気持ちが強いとこんなにも辛いんだね。



「水希、苦しいよ」


「ごめん、でも…もう少しだけ我慢して」


「寂しかった。ずっと水希に会いたくて仕方なかったよ」


「私も、ずっと寂しかった」



あっ、今日ヤバイかも。芽衣にキスをし、欲望を止められない。何度も唇を重ねてゆっくり体を触っていく。

今日はお泊まりもできないし、キスより先のことは出来ないけど許して。少しでも芽衣を感じたいんだ。



「水希…ストップ」


「うん…ごめん」


「明日、お母さん達が出掛けるから、、」


「やっと狼になれる」


「いっぱい食べていいよ」



芽衣に眼鏡を外される。これは沢山キスしようって意味だよね。だったら沢山の愛を贈るよ。明日の予約をするため、ボタンを一つ外し服に隠れる所にキスマークを付ける。

芽衣の我慢する声が耳元で聞こえ興奮する。このままだと襲いたくなっちゃうよ。


芽衣、キスが上手くなったね。私の頬を手のひらで包みキスをされる。腕が首に回り会えなかった日を取り戻すように私達は唇を重ね合った。

私の世界一可愛い彼女は、世界一の小悪魔だ。吐息がズルい、目も潤んでいて私を誘っているでしょ。



「芽衣、我慢できなくなるよ」


「する?」


「意地悪…できないの分かってるくせに」


「ふふ、ごめん」


「明日、芽衣に意地悪してやる」


「それはダメ///。水希、本当に意地悪するんだもん」



だって、可愛くてつい意地悪したくなるから仕方ない。顔を赤くしながら「バカ…」って言ってくる姿が可愛すぎて興奮してしまう。



「明日、早く来てね」


「うん、5時に目覚ましのセットする」


「5時は早いよ。7時にしよう」


「じゃ、7時に目覚まし掛けて芽衣の家に8時に行く」


「まだ、親がいる時間…だけどいい?」


「芽衣と一緒にいられるなら問題ないよ」



冬休みが明けたら3学期が始まる。4月になったら出会って1年が経つね。

あの日、まさか芽衣と恋人同士になるとは思わなかった。出会った日に喧嘩をして仲良くなって席も隣同士に座り、運命だと思ってもいいかな?



「芽衣、改めて今年もよろしく」


「うん。今年もよろしく。水希、大好き」


「私も大好き。愛してる」


「私も愛してる」



私の唇は芽衣の物だ。芽衣の唇も私の物でいい?他の人には絶対に触れさせない。私も芽衣以外の人には触れさせないよ。

私はよくお姉ちゃん達にタラシとか言われるけど、芽衣しか見えてないからね。だから、芽衣も私だけを見て欲しい。



「水希、帰る前にお仕置きしてもいい?」


「えっ!何で!」


「先輩からLINEが来たの。未来ちゃんの目をハートにさせてタラシぶりを発動させたからお仕置きしてねって」


「違う、誤解だよ!私は何もしていない」


「さわちんと未来ちゃんが喧嘩した原因、水希のせいだって聞いてるよ」


「あれはさわちんが勝手にヤキモチ焼いて」


「未来ちゃんのお婆ちゃんにまで手を出したよね。だから、お仕置き」



そんな、やっと会えたんだよ。それなのにお仕置きだなんて嫌だよ。ベッドに押し倒され、芽衣が私の上に乗ってくる。

これは…どんなお仕置きなの?嬉しいお仕置きだったらいいけど、きっと違うはずだ。


ほら、やっぱりそうだ。これは拷問だよ。キツい、キツすぎる。

もう無理!くすぐったい!脇は弱いから勘弁して。腰も苦手なの、、暴れたいけど芽衣を上から落としてしまうから動けない。



「芽衣、勘弁して…」


「水希、反省しなさい」


「私は何もしてないよ…」


「分かってるよ、気付いてないから困るの」



反省しようがないよ。私はどこをどう直せばいいの?普通に接してるだけなのに、お姉ちゃん達にタラシと言われ困ってるのは私だ。

あっ、芽衣が抱きついてきて甘えてくる。私の優しさを独り占めしたいって。


芽衣は不安なの?私は芽衣だけを好きなのに、私が不安にさせているのかな。

芽衣の頭を撫でながらもう片方の手で抱きしめる。私に出来るのはこれぐらいだ。気持ちを伝え、愛を贈り続けるしかできない。

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