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魔王のオモチャ  作者: コダヌキスキー
4/5

3

ついに魔王の一撃を耐えるオモチャが現れた・・・?


しかしどうも、魔王自身はその現実に脳が追いついてないようだ


ゴスッ ゴスッ 


再び攻撃を繰り出すが耐えられた


その事実が嬉しくて殴り続ける魔王様


殴っていくうちに音が変化していくガンガンと変化していった


壊してしまったか!? と焦ったが未だにオモチャは泰然としていた


ピピピ…とプロトから電子音が鳴るが


どうやら平気なようだ



音が変化した背景にはこのようなことが起こっていた


魔王の攻撃をプロトがスキャンする、


脳内コンピュータが演算して、答えを導き出す。


答えに従い、ボディの表面を圧縮することで耐久率を上げる。


外皮硬度は現在、魔王の攻撃を確実に防ぐ数値になる。


ガンガンと音が変化したのはそのためだ




以上である。



そしてようやく、合格者が現れたことを理解する魔王




魔王「よかった… よかった…」

安堵したようにブツブツと呟きながら地面に崩れ落ちて泣いた。

もう壊さなくていいんだ とか思ってるのかもしれない。


モニター越しの研究者達は大盛り上がり、今日は宴会だとか騒いでいる。


ちなみに製作者の研究員6さんも魔王様とシンクロするように泣き崩れて、我がプロトの成功を祝福した。


ピコン


研究員6「おや プロトちゃんからメールだ」


研究員1「ぷーろとーちゃぁーん? 相田さん その子 誰なのじゃ?」


研究員6「魔王の一撃に耐えたあの子よ あの子」


そういってモニターを指さす


研究員2「ゴブ~ あの子 頭いいゴブ、人工知能いれてんだ?んでぇー? メール内容は?」


促されたのでメールを見て驚愕する、魔王の一撃の威力のデータと耐えるための必要な数値が記録されていた。

これがあれば魔王のオモチャを生産しやすくなる


研究員6「魔王のオモチャを作るためのデータを送ってくれたみたいね、これで…やりやすくなるわ・・・よね?」


周囲の皆も絶句


研究員3「oh… すごいのら 今まで計測器が全て壊れて計測不能だったのら」


一撃で壊れてしまうのだから さもありなん。


研究員1「さ・・・さぁ 打ち上げにいくのじゃーっ」


皆で飲み会に行くようだ、珍しく?断ってお茶を濁すことはなく全員参加。


まぁ 飲み会といっても 魔王様たちのことを考慮して 施設内で食べ物をオードブルなどを用意するのだが、

まぁ… 楽しかったよ


音頭は女神様が取りました。


ソフィア「あぁ~… あぁ~… 、祝って! 幾多の指向を超え 魔王を超える 王女の未来を明るく照らす オモチャの王者 その名もプロト まさに生誕をの瞬間を祝して  カンパーイッ」


一同「「カンパーイ」」


魔王「いやー、めでたいです、これで娘にプレゼント出来ますよ~♪」


神鳥「よかったですねぇ~」


ソフィア「今日は無礼講なのっ」


神鳥「無理だとおもいますよ女神さま」


研究員1「そういえばねぇ~ ? 相田さぁーん、プロトちゃんって どうやって出来たのじゃ?」


研究員2「ゴブゴブ 気になるボブ 野暮ったいけど 正直 教えてほしいゴブ」


研究員6「んと 私が作った試作品の6と600と2394の三体をつなぎ合わせたのがプロトよ、

正直、どうなってるのか、作った私にも正直わからなくてねぇ… へへへ」


困ったように笑う


そんな会話があったとかなかったとか






ピコン


再びプロトからのメールが送られてくる。



========================


件名:アイーダさんへ


「直してくれて、ありがとう」


========================



あとでメールが送られていた事に気が付いた 全アイーダが泣いた




ぐすっ


研究員6「私は相田よ…ぐすっ ふふふ… せめて おかあさんって言ってほしかったなぁ」

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