SCOUT=FRAME 機体設定
初ジャンル別日刊13位記念
今後出す予定の機体設定も載っています。6/9追記
“SCOUT=FRAME”
全高8mの人型兵器、機体頸部付け根背面の装甲内にコクピットハッチがあり、機体頭部とバックパックが可動する事で露出する。
胴体背面側内部にコクピットユニットが配置される。その為、複座型コクピットを搭載した機体は背面が膨らんだ形になる。
頭部にはメインカメラ、センサーユニットが搭載され、胸部装甲内にコンピュータユニット、人体でいう鎖骨部分にサブカメラ、機体各部にサブセンサーユニットが分散配置され、腹部にジェネレータが据えられている。
機種ごとに変更点はあるものの、SFという人型兵器の基本構造は共通している。
駆動系は導電性高分子ナノチューブを縒り合わせ束ねた疑似筋繊維アクチュエータとサーボモーターの複合型
“FAILNAUGHT”
エリステラ・ミランダ=ガードナーの専用SF、射撃戦仕様機。通常の中・近接距離戦闘では、アサルトライフルを使用する。
ガードナー私設狩猟団の主力SF“テスタメント”の改修機。最新機であるセイヴァーを参考に改修された。
専用狙撃銃、または、センサーユニット搭載型試作ロングレンジリニアカノン〔トリスタン〕を装備して始めて真価を発揮する。
左肩に小型センサーユニット内蔵ディフェンスプレートを装備、右肩にもハードポイントはあるが主に、トリスタンとの接続に使用される。
腰部左右のスカート装甲は一般的なSFより大型で二枚のフィン状の装甲が重なっており、内側の装甲は展開式姿勢固定アンカーアームを内蔵し、外側の装甲との間に、左右それぞれに予備弾倉を搭載可能。
腰背部装甲は二つ折り式の片刃フォールディングソードとなっている。
ランドローラー展開時は踵が上がり、ヒールの高い靴を履いた様になる。
全体のシルエットは右肩の開いたドレス姿の女性を思わせる。
機体カラーリングは純白をアイボリーで縁どりしている。登場は後半から。
【TRISTAN】
小文字のyの形をしており、一直線の本体から懸架用アームが斜めに伸びて、フェイルノートの右肩のハードポイントに接続され、右腕で抱え込むようにして砲身右脇のグリップハンドルを握り、左手で砲身の左側に伸びるサブアームグリップを握る事で保持する。
砲身上部にセンサーユニットが搭載されており、フェイルノート本体のセンサーと同調し、より正確なデータで弾道を補正し、超長距離狙撃を可能にする。砲撃時に砲身が上下に展開して前方に延伸する。
“CAUALL”
レナ・カヤハワのTESTAMENTが“善き神”の翼により変異し、ガードナー私設狩猟団整備班の手により改修され新生した複座型SF。森妖精を思わせたデザインのTESTAMENTから発展されたその機体のシルエットはより野性的で、TESTAMENTより野太く、力強い四肢はその銘の如く猟犬を思わせる。そこに仕込まれた新しいギミックも関係するが、パイロットシートの増設により胴部の厚みが増し、胴部とバランスを取る為に四肢に配される導電性高分子ナノチューブを縒り合わせ束ねた疑似筋繊維をより多く搭載した結果で、人工筋肉ともいえる疑似筋繊維の搭載量が増加されている。リア・ファル反応炉の出力は変更されていないが、疑似筋繊維アクチュエータによるその機体の瞬発力はTESTAMENTを大きく上回る程になっている。
両肩部及び両脛部の装甲には爆縮反発装甲という機構が装備されている。これは装甲内部で強力な炸薬を破裂させて爆縮を起こし、収束した爆圧を装甲内部から一定方向へ解放する事で外部からの衝撃を相殺させる防御機構である。だが、必ずしも防御のみに使用される訳ではなく、ショルダータックルなどの際、攻撃へと転用する事も出来る機構。この機構に採用されている混合液化炸薬は、通常安定している二種類の薬剤を極少量、規定の割合で混合した場合にのみ、極めて強力な爆発を発生させる爆薬となるものを採用し、機体装甲内部に固定された二槽式薬剤タンクも小型小容量のものが採用されており、微細パイプにより装甲内の燃焼室へと繋がっている。
両肩部装甲内には試製分子機械荷電粒子砲、両前腕部の手首に向かって涙滴型に大きく膨らんだ形状の装甲に破砕武甲という内蔵武装を持つ。
“TESTAMENT”
ガードナー私設狩猟団配備の主力量産SF。
二世代前のネミディア連邦制式採用機。
狩猟団を開設するに当たり、アーヴィングが私費で五機用意した。
電子戦装備などは、都度、最新のものに換装されている。
通常、運用されているのは四機で残る一機は予備機となっている。
一律、緑色に塗装されている。
特徴が無いのが特徴の機体で、三十年は前の機体だが、未来を見越して拡張性に富んだ設計をされており、搭乗者への機体追従性に優れる素直な機体。
細身の機体であり、装甲面には曲面が多用され、頭部両側面から伸びるアンテナが長い耳の様に見え、御伽噺の森妖精の騎士を思わせる姿をしている。
イメージはエルフの騎士
《ネミディア連邦製SF、DSF》
“VANGUARD”
ネミディア連邦製、全高5mのDSF、左肩部にSF用の折り畳み式騎剣をSFとのサイズ差から盾として装備し、全体的に軽量、軽装甲。民生用に開発され普及した主に稼ぎの悪い傭兵達が使用するSFの簡易模倣機体。
SF用の装備品を流用出来るのでSF用の銃砲を用いての戦闘力はSFとそれほど差はないが、パワー不足から射撃時の安定性を欠き、精密射撃に向かない。一対一の格闘戦ではそもそも相手にならない。
頭部は無く、センサーカメラユニットのみが替わりについている。マニュピレータはSFと同サイズ、脚部は前後に長く前後にランドローラーの車輪が展開機構無しで付いている為、全体的にはSFをディフォルメしたようなシルエットをしている。コクピットはSFより広く、居住性はDSFが上
“ARGUMENT”
ネミディア連邦製SF、軍の現制式採用機、TESTAMENTの系譜”に連なる機体。線の細い印象のテスタメントやエレメントよりマッシブなシルエットをしている。
前世代、前々世代より重装甲だが、機動性の損なわれていない奇跡的設計がされている。
ARGUMENT派生機
ARGUMENT・I
ARGUMENTの射撃戦仕様強化改修機、腕部装甲を最低限必要な部位を残して撤去した上で空あいたペイロードを背面へと伸びる大型化された両肩部装甲に精密射撃用高性能センサーユニットを増設することに当て、腰背部には通常機の装備する折り畳み式騎剣より小型で片刃の、握りに不自然な角型孔の穿たれた折り畳み式短剣二振りを連結したものが腰背部装甲として接続されている。小型化によりこの装備は掌盾への変形機構をオミットされ、角型孔から分子機械粒子光刃の投射が可能となっている。
腰部左右にはそれぞれ六つの弾倉を提げることの出来る弾倉架マガジンラックが存在し、脚部装甲の下腿部背面には展開射出式の射撃姿勢安定用杭打機を内蔵している。
ARGUMENT・E
ARGUMENTの近接戦仕様強化改修機ARGUMENT・Eは全身の疑似筋繊維 の配置バランスを見直し、腕部機体骨格の構造材を高密度大型化して機体前面の装甲を増加、その為に損なわれた加速力を補う為、背部推進器を可能な限り高出力化し、それでも前衛機としては足りない加速力を下腿後部装甲に展開式高出力推進器を内蔵することで補っている。結果、既存の連邦製SFのどれよりも加速力の高い機体となった。展開させ折り畳み式騎剣となる腰部背面装甲は大型化され、取り外して大盾として用いることも可能で、展開状態では両手半大剣となり、斬り裂くことではなく刃の重さを以て圧し断つ為の剣である。柄を取り外すことも可能で、分子機械粒子を放出し光刃を発振させることも可能となっていた。
また、前腕部には隠し武器として上記、騎剣の柄と同様、分子機械粒子光刃を放出し刺突する粒子刺突刃を内蔵している。
ARGUMENT・S
連邦製SFARGUMENTの全域対応型強化改修機、基本形状はI型やE型程にはARGUMENTからそう離れたデザインではなく、ぱっと見はARGUMENTが背部に一対の鰭状安定翼を背負っているだけのように見える。この鰭状安定翼は複合攻撃兵装であり、武装安定翼と呼称され、機体背面との接続は自在可動腕を介して接合されている。この装備を肩上に移動させ、武装安定翼の上端部に開いた砲口を前方に向けることで砲撃形態に、脇下を通して前方に回し腕部で砲身部を握り保持することで、鰭状安定翼下部に装備された高周波振動刃を用いた斬撃が可能な格闘形態にそれぞれ移行出来る。砲撃には機体のリア・ファル反応炉で生成した分子機械粒子を結晶化させた弾丸を用いて電磁加速で投射する。格闘形態では極短時間ならば高周波振動刃に分子機械粒子を纏わせての斬撃も可能。この武装を標準装備している為、腰背部装甲は折り畳み式騎剣ではなく、分離させて使用可能な防盾となっている。
当然、脚部機動装輪は標準装備され、背面に向かって伸びる肩部装甲はI型同様センサーユニットを内蔵、下腿部背面装甲内部にはE型同様に格納型推進器が内蔵され、機体背部には背面中央、腰背部装甲内側に二基の高出力推進器が配置されている。砲撃時の機体安定を測る射出式姿勢制御アンカーは下腿部装甲側面に設置され、格闘時の補助武装としても使用可能。
“ELEMENT”
ネミディア連邦製SF、現制式採用機より一世代前の機体。
テスタメントの正統後継機。外装デザインと各部アクチュエータが変更され、高効率化されている以外、大きな変更がされていない。
《クェーサル連合王国のSF》
“BLAZER”
全高8mのSF、クェーサル連合王国の現制式採用機から数えて三世代前のSF、狩猟団のTESTAMENTよりも前の機体になる。
性能的には現行機との差はない、出力では優る程だが、整備不良で著しく性能低下を起こしている。
装甲が厚く全体的にずんぐりした印象の、御伽噺に出てくる鉱山妖精を思わせる形状をしている。左腕装甲に電磁警棒を内蔵し、これはクェーサル連合王国の機体の基本装備となっている。
“PATHFINDER”
全高8mのSF、クェーサル連合王国の現制式採用機から数えて二世代前のSF、狩猟団のSFと同時期に製造された機体、前世代機から方針転換し、軽装甲、高機動に設計がされている。
ネミディア連邦の機体より装甲は厚めで、最高速度も遅い。
“TRAILBLAZER”
全高8mのSF、クェーサル連合王国軍の現制式採用機、前世代の軽量化、高機動路線から逆行し、重装甲、高出力路線に戻った設計思想の機体。 BLAZERを純粋に強化した設計となっている。
《神殿騎士機》
“CELTICROS”
神殿騎士専用SF、黒地に金色で縁取った塗装がされており、頭部にケルト十字の意匠の面覆いが取り付けられている他、全身の至る所にケルト十字が意匠されている。両肩、左胸部、臑などに配置。
武装自体は一般的なSFのものと同じだが、やはりワンポイントで、ケルト十字が意匠されている。
4体一組で1小隊となり、3体はこの機体になる。
“CELTICROS・FIANA”
セルティクルスの隊長仕様機、出力強化型。頭部の面覆いが大きい。それ以外は通常仕様機と同様
4体一組で1小隊になり小隊長機はこの機体になる。
“CELTICROS・UADUIBHNE”
セルティクルスの神殿騎士団副団長仕様機。
フィアナとほぼ同じ仕様だがスピードが強化され、双短槍と長槍になるDIARMUIDと云う銘の連結槍を装備している。
“CELTICROS・DEIMNE”
セルティクルスの神殿騎士団団長仕様機、指揮管制支援システム“フィンタン”を内蔵している。
騎士団に伝わる槍と剣の姿を持つ、機械騎剣“MACALUIN”を装備する。
《フィル・ボルグ帝政国のSF、DSF》
フィル・ボルグ独自設定として、士分以上の身分でなければSFの搭乗が許されない。SFは騎士階級以上の鎧として機械の機でなく騎士の騎。
“AVENGER”
フィル・ボルグ帝政国製SF、帝国軍現制式採用騎。造型の路線は継承されている為、刺々しい全身甲冑の黒騎士を思わせる。左肩にこれまでの機体より大きく先端部が高周波振動刃となっている可動腕式攻性防盾を装備している。反面、機体本体の装甲はリヴェンジャーより薄くなっており、機動性に富む。機体腰背部に折り畳み式騎剣を装備している。
特別に帝室近衛部隊仕様騎は長柄の高周波振動薙刀を他に装備している。
“RETALIATE”
フィル・ボルグ帝政国製SF、一世代前の帝国軍制式採用騎。造型の基本路線はリヴェンジャーと変わらず全身甲冑の黒騎士。機体色も基本的に暗色系。だが、前世代騎より細身でセンサーが増強され、射撃戦仕様の機体。腰背部にリヴェンジャーより可動域の広い可動腕式防盾を装備している。通常未使用時はアームが折り畳まれて盾部はバックパックを覆っている。
“REVENGER”
フィル・ボルグ帝政国製の頭部の兜飾りを含み全高9m弱のSF、帝国軍の二世代前の制式採用騎。刺々しい全身甲冑を纏った黒騎士を思わせる造型をしている。機体色は主に暗色系、通常仕様は両肩に前後をカバー可能な可動腕式防盾を装備し、その内側の接続端子に、左側には折り畳み式騎剣を、右側には対人小口径機関砲を装備している。機体設計はバランス型。
“TALION”
フィル・ボルグ帝政国製DSF。基本装備として、右肩に簡易型の可動腕式防盾を装備し、左肩に固定式の対人用小口径機関砲を装備している。主目的が対フォモールではなく、対人用となっている。SF用の装備を転用すれば一応フォモール戦も可能だが、その場合、対人用小口径機関砲はデッドウェイトにしかならない。
“SAVIOR・NIGHT-BIRD”
いわゆる量産型のSAVIOR、隠蔽化装置はオミットされている。軽装甲冑の騎士を思わせる姿の、暗灰色に塗装された“SAVIOR・NIGHT-BIRD”という、このSFの主センサーユニットとカメラアイを内蔵した頭部は、頭頂から前面を覆う半球状の兜と頸部を守りなだらかに広がるネックガードと一体となった頭部装甲に覆われ、機体各部装甲は直線と鋭角を組み合わせたものとなっている。肩部装甲の前面と後面は扇型に、側面は複数枚の放熱板が重なり縞状、肩から肘までの上腕部と付け根から膝までの大腿部は上から下へ緩やかに絞った円柱の両端の角を削り扁平に潰したような形状をしていた。両前腕の鉄籠手と両臑の装甲は円柱と菱形を組み合わせた形状で、菱形を作る三角形の一方を引き伸ばし、それぞれが手首と膝部に向かって伸びる。
製造経緯からしてもネミディア連邦内の親フィル・ボルグ派議員連の主導により、ネミディア連邦国内にて試作機10機が秘密裏に製作されたが、記録の上では起動試験中の事故により10機の内9機までがリア・ファル反応炉と共に失われ、最後の1機に至っては千切れたぼろぼろの左腕が残るのみで、機体そのものは跡形もなく消失したとされていた。
腰背部にはネミディア製SFの特徴である折り畳み式騎剣がオミットされ、代わりに大型腰背部装甲として着脱式追加兵装懸架を装備している。この装備は大型装甲に可動腕と超硬化処理陶製刃他数種類の折り畳み式武装と幾つかの特殊機構を備えており、装甲側面は手榴弾保持器となっている。
6/3改稿