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第002話 遭遇戦

的とであってすぐ突っ込むやつってゲームでならともかく現実世界でそれするやつ馬鹿だと思うのだが…

この手の小説ではみんな突貫しますよね…

主人公補正で大抵助かりますが普通は逃げるか隠れるかが第一候補だと思うのですが。

この世界に転送後岩の上から観察してみたところ南東の方向に村らしきものが見えた。

距離でざっと5kmほどだろうか。

とりあえずここでじっとしていても仕方ないので装備を確認後移動することにした。

ついで右脚に装備してあった89式銃剣を引き抜き森の中を進む。

ちなみにこちらに来る前に新藤曰く『初期装備は折れない・傷つかない・壊れないの3拍子』装備らしい。

挙句の果てにファンタジー機能搭載って…

まぁ、その点についてだけは感謝する。

機能はおいおい試すこともあるだろう。

ただしできるだけ現地での通常装備手に入れて初期装備はあまり目立たないように隠せとも言われたが。


そんなこんなで歩いてると視覚左隅にあるレーダー画面に生き物らしい反応多数。

鍛えていて良かったOWOの『探知』スキル。

認識は『赤』。

こちらを敵と認識しているということか…

周囲200m前後の距離のところでこちらを包囲する感じで接近してくる。

数は12。

敵名は初めての遭遇のためか『不明』表示。

取りあえず…

そばの木に登る!!

10mくらい登って下を見ると…

狼ですね。


「「「グゥゥゥゥゥゥゥ」」」


唸ってる唸ってる。

日本では既に絶滅している動物ですから可哀想な気がしますが狼の餌になんてなりたくないのでここは迎撃しましょう。


さて89式銃剣のファンタジー機能その1を使いますかね。

右手に持っていた銃剣を狼の頭部にめがけて投げつける。

はい、鍛えていて良かった『投擲』スキル。

見事に眉間に命中して1匹が一撃死。

手元のナイフ投げてどうするんだ?なんて言わない。

ここでファンタジー機能その1発動です。


『戻れ!』


強く念じるとあら不思議、狼の眉間に刺さっていた銃剣が右手に戻っているではありませんか。

実はこれ地球世界からの持ち込み装備を紛失したり盗まれたりしてこちらの世界の人の手に渡ると不味いので持ち込み装備は全部この機能がついていたりする。

まぁ、今の攻撃はその機能の応用なわけだ。

しかしまぁ、毎回ナイフを投げて回収もめんどくさいので拳銃で始末しますか。

こちらも色々試さないといけないし…


そんなわけで腰のホルスターから取り出したるは『ベレッタM9(M92FS)』。

自衛隊なら本来『SIG SAUER P220 』というスイスのSIG社の拳銃なんだがこれだけは海兵隊時代のなじみの拳銃にしてもらった。

海自時代に拳銃なんて幹部しか使用できないので使ったこと無いし当時は『コルト・ガバメントM1911A1 』なんて大型拳銃だったしな。

正直『P220』なんて触ったことすらないので海兵隊時代に使用していた『M9』にこれだけは無理を言ってしてもらった。

戦闘に使うなら手になじんでるものが一番です。


とりあえずは使用弾は通常弾の9mmパラベラム弾で。


『ダーン』


おぉ…!!

なんか威力でかくね?

反動はたまにグアムに撃ちに行くときに確認している反動と同じくらいだが威力がなんかでかい。

…狼の頭突き抜けて地面に弾が突き刺さったんですが…

ちなみに排出された薬莢は空中で消滅しました。

あくまで証拠残さないつもりなんだな…

ちなみに地面に突き刺さった弾の方もしばらくしたら消えてました。

さすがファンタジー機能その2。

徹底的なオーバーテクノロジーの『証拠隠滅』とは…

それでも『火薬』さえ手に入るのなら俺が作ってしまいそうな気がするのだが…

現にOWOのゲーム内でも再現したし…。


そうそうついでにファンタジー機能その3。

拳銃の弾の補充の必要なし。

というかよくあるシューティングゲームのようなリロードすら必要ない。

まさに無限に撃てる拳銃!

…『リアル弾』である必要あったのかこれ?


さらにファンタジー機能その4。

『魔銃機能』。

ゲームの時と同じように魔力を注入するようにイメージするとグリップの錨と桜で描かれている海自のマークが薄い光を放つ。

此の際に火・水・土・風の属性をこめることによってそれぞれに対応した属性弾が発射される。

そんなわけで全部試してみたのだが…

ファンタジーすぎる…。

攻撃魔法なんてこれだけでいいような気が…

火で攻撃されたものは消し炭に…

水で攻撃されたものは穴だらけ…

土で攻撃されたものはでっかい穴が胴体に開いてるし…

風で攻撃されたのは微塵切り…

魔力こめすぎたか?

明らかにオーバーキルだわ…

定番の毛皮や肉が取れるかもしれないから残りは通常弾でしとめておこう…


銃声が複数回響いた後は狼の死体しか残っておりません。

ナンマイダブツ…

『鑑定』スキルを使い使えるものとそうじゃないものに分けながらとりあえず皮をはいで肉を適当な大きさに切って背嚢にしまっていく。

そうそうこの背嚢もファンタジー機能その5がついている。

そうあの有名な青い猫型ロボットのポケットと同じ機能がついている。

もっともゲームでは『ストレージボックス』だとか『アイテムボックス』とかいうやつだ。

一応無限収納の時間停止能力らしい。

こんなもの現実世界(地球)でもほしいな…これあったら旬の安いときに大量に食材買って保管しておくのに…


…すみません、ちょっと手から伝わる解体作業から意識を逃避していました…

アメリカ時代に友人と狩りに行ったときにはしていたが日本に帰ってからまったくこんなことしてなくて久しぶりにしたら現実逃避してしまいました…

それでもきちんと解体するのだから一度覚えた技術というのは簡単に忘れないものだな…


そんなこんなで六頭ほど解体を終えストレージに放り込んだところでレーダーに反応。

すわまた狼かと思ったが標識は青。

しばらく解体しながら様子を見ていると前の草むらからぬぼーとでかい熊?!


「これ、お嬢ちゃんが全部倒したのか?」


思わず銃剣を投げつけようと思った相手は人間でした…

今回はとりあえず簡単に地球からの持ち込み武器について解説。

もっとも四次元ポケットならぬ四次元バックには自衛隊の誇る武器がずらっと入っているでしょう。

もしかして10式戦車やイージス艦も入っていたりして…(笑)


ドラえもんの秘密道具の中で何を実現して欲しいといえば俺的には『どこでもドア』・『タケコプター』・『四次元ポケット』の3つですね。

主に仕事的にこの3つがあると仕入れが恐ろしく楽になる。(笑)


他にも『ふえるミラー』や『タイムマシン』もいいような気もしますが使用方法を考えると現金を増やしたり競馬の結果や株価を見に行ったりとかどうもろくなことにしか使い道を思いつかないので世のためには無いほうがいいかもしれない…。

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