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【暴力】

作者: ねずみ

『おい、お前。金だせよ。』


不良はこぞってそう言う。

『ないよ。』


そう言ったら殴られる。

いったい何なんだ…。



僕は今日も殴られていえじにつく。

お金がないのを判ってて『金だせよ。』って言ってくる奴もいる。

殴りたいんだろ?

殴ってストレス発散したいんだろ?


『そんな奴は胎児に戻って母ちゃんの腹でも蹴ってろよ。』


ぼそりと言ってしまったようで一人の老婆に声をかけられた。


『お兄さんストレス溜まってるみたいだね。うちよってかないかい?』


ふと、老婆の子宮の中に入れと言われたみたいで、ドキッとしてたら『うちの店は好きな子を殴れるよ?』と老婆は続けた。

不良に絡まれたときようにと今日は3000円持っていたが足りないと思った、絶対足りないって。

そしたら老婆はお金はいらないと言う。

僕は人を殴った経験がなかったから、殴るってのはどんな気分なのかなって軽い気持ちで老婆にうながされ、細い路地へ入って行った。


見た目はごく普通の一軒家に連れてこられ、少しだけ恐怖感がわいてきた。

『僕やっぱり良いや、帰る…』

そう言うと『殴られる側が良いのかい?ひっひ。物好きだね』と言われ頭にきて一軒家に入って行った。


ロビーみたいなところに連れてこられ、どの子を殴りたいか聞かれた。

僕は迷わず《いじめっ子》みたいな体のでかいこわもての未成年らしい男を選んだ。


『それなら1103号室だ、鍵を持っておいき』と鍵を渡され薄暗い1103号室に続く廊下を歩いた、いくつかの部屋をすぎ1103号室につきドアノブを回したら鍵がしまっていた。

鍵を開けドアノブを回したら顔はアザだらけ、体は傷だらけの男が椅子に縛られていて、僕はたじろんだ。


男の近くにはご丁寧にハンマーやカッターが置かれていた。


僕を見て男は『最後か』そう言った。

なんの事か判らなかったが、男にドアを閉めろ、と言われドアを閉めた。


さも普段通りのように『始めてくれ』と言った。


僕は怖くなったんだ。


だから部屋からでて帰ろうと、いや、逃げようとしたんだ。

だけどオートロックになっていて内側からは開かないことに気づいた!


しばらく泣いているとドアごしに老婆が声をかけてきた、一度入ったら三人入るまででられない、二人は逃げて残りは捕まる。ヒッヒッと笑ってどこかへ行った。


ハッと気づいたのは男が『最後か』と言ったことに気がついた。

僕はまんまとはめられた。

end


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