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第一話 発明王

今回は機械仕掛けの魔術師というお話です。ベルは物語が進むにつれて感情が豊かになっていき、いつしか「機械仕掛けの魔術師」と呼ばれるくらいに魔法を追加していくロンド。となる予定でしたが、前投稿した混合世界も不人気でしたので一話だけにしときます。人気だったら続編も出しますので、ぜひコメント、などなどよろしくお願いします!では、御覧ください!

俺は世間では発明王と呼ばれている。

名はロンド・ルードヴィヒ。

この世界では魔法や気法など便利な様々な物があるがワシは発明にこだわった。

魔法も気法も限られた人しか使えない。

だが機械は平等に力を与えてくれる。

そんな俺は今ここに宣言する。

世界では同じ物を誰も作れない史上最高の発明を作り出すことを!

・・・それから十三年

どうしても完成しない。

昼夜問わず作り続けているのに。

おかげでまだ35歳なのに白髪が生えてきた。

・・・ストレスでだ。

そんな時に近所の子供が俺の家を訪ねてきた。


「おじさん!作れた?魔法のオーブン!」


この子はロン・アルドリッチ


「これは魔法じゃない!電気を使ってるんだ!」


何回言っても魔法だと勘違いする。


「おじさん!またリクエストしていい?」

「いいとも!何でも言ってみ!」

「魔法使える道具欲しい!」

「ロン、ここは魔法道具店じゃないんだよ・・・」

「おじさん前作れない物ないって言ってたじゃん!」


こう言われた瞬間俺の悪い所、負けず嫌いが否定に入ってしまった。


「ああ!作ってやるよ!一ヶ月後また来い!」


そう言ってドアを閉めた。

・・・失敗したー!

なんで無茶なこと言うのかな?俺。

魔法なんて知らないよ!

でも、言ってしまったんだ。

やるしかない!

こうして開発に進んだ。


まずは魔法の勉強。

魔力を持たないものでも魔晶石と言うものを使えば使えるらしい。

魔晶石は魔獣の心臓みたいな物だ。

俺はそこまで強くないため買ってきた。

・・・正直言って信じられないほど高い。これから一生もう買うことはないだろう。

そして刻印を刻む。

ここは地頭の良さと手の器用さに救われた。

今回刻印するのは炎。

理由かい?

子供はかっこいいのが好きだからさ。


これで魔法は完成!

だが俺は発明王。

ここで終わるわけにはいかない。

得意の機械仕掛けの人形を作ってやろうじゃないか!

そこに魔晶石を入れる。

足に入れて炎の勢いで空を飛べる。

だが俺の悪い所その二、欲張りが出てきた。

右手から電気ショック!左手では触れたものを収納!

そして魔法を極めた俺、新しい魔法を試してみる。

機械仕掛けでは疑似感情を持たせられる。

だが魔法を知ってしまった俺。

完全なる感情を自信作であるこの人形に持たせたいじゃないか!

そして完成

なんと三日でだ!

さすが天才!って誰かに褒めて欲しいくらいだ!

だが後で知る。

この魔法は誰も作れないことに。


そして完成!

ロンが来たのだ。


「おじさん!できた?・・・何その人形?」

「聞いて驚け!動くロボットの完成だ!」

「僕魔法道具欲しいって言ったんだけど・・・」

「まあ見てろって!」


そして起動。

まず回路を繋げると魔晶石から電気が発生。

機械仕掛けのこの人形の動力源だ。

そして回路と繋げると同時に魔力回路を全身に繋げると感情の魔晶石が反応!

持たせた人格は女性!見た目も女性に近づけた。服装は俺の服を着せておいた。

・・・別に下心があるとかではない!


「どうもこんにちは。」

「喋ったよおじさん!」

「どうだ!すごいだろ!じゃあほら、飛んでみてくれ。」


すると足元から凄い勢いで炎を噴射。


「空飛んでるよ!」

「どうだ!見直したか!」

「さすがおじさん!」


・・・照れてきた。


「おじさん!僕も空飛んでみたい!」

「出来るか?えっと・・・名前何がいいロン?」

「決めていいの?」

「ああ。ロンがいなかったら俺もこんな機械仕掛けの魔法使える人形作ろうと思っていなかったしな!あ、でも発表に出すかもしれんからかっこいいやつで頼む。」


それから数十秒考えた結果。


「ベル・・・母さんの名前つけていいかな?」


この子の親はどちらも他界している。

今は近所の教会暮らし。

俺の幼馴染でもあった。


「ああ!いいとも!じゃあベル!俺達を連れて飛んでくれ!」

「わかりました。」


そしてロンはおんぶされ俺はお姫様抱っこ。

・・・恥ずいわ!

でも空から見た景色は綺麗だった。

感動してきた。

ずっと研究室籠もりだった俺はこの景色だけでも感動してしまう。


「おじさん、実は相談したいことがあるんだ。」

「なんだ?ロン。」

「来週には僕里親の所にいかなくちゃいけないんだ。」

「良かったじゃないか!」

「でもその人達は過去に十回以上この教会に来てて、そこに言った子は全員行方不明になってるって教会にいるお兄ちゃんに言われたんだ・・・僕なんか嫌な予感がして。だっておかしいじゃないか!全員行方不明だよ!」


確かにおかしい。

揃いも揃って全員行方不明は。


「まあ安心して!なんかあったらこのベルが助けにいってあげる!」

「・・・おじさんは来ないの?」

「どうみても非戦闘員じゃないか!危ないことには身を突っ込みたくないね!だからこれ渡すわ」

 

 これは押すとベルに位置情報が送られてくるようになっている。


「このボタン押したらすぐ助けにいってやるから安心してその里親の所に行ってきな!」

「わかったよおじさん!」

「じゃあそろそろ帰る時間だ!教会まで連れて行ってやるよ!」

「ありがとうおじさん!」

「じゃあな、ロン!」


また厄介ごとに巻き込まれそうだ。


「ベル、ロンの里親について調べて来てくれるか?」

「了解しました。」


約束を果たさなければ。

ロンの母。ベルとの。

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