一話 夢・・・ではないんですね?
こんにちは、鴉拠です。
作者は「駄文上等!皆様の目を害してすみません!!」
なダメ人間です。
初投稿作品ですが、気に入っていただければさいわいです。
私は、赤色が嫌いだ。
ずっとずっと、幼い頃から。
なのにどうして?
私の視界はとても鮮やかな《猩々緋》・・・
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さて、ここで現状を確認しておこう。
私は近くの県立高校に通う17歳の女子高生、成績はこういってはアレだが上の上。趣味が少々二次元寄りの学生だ。
そしてそんな一般市民の私は、なぜか無駄に後光が眩しい金髪碧眼の超絶美少女と対面している。
私たち二人の他には誰も見当たらない白いだけの空間と、ニコニコと笑顔をふりまく少女に、私が夢だと思うのも無理はないというか必然だろう。
しかしその仮定は頬をつねることで打ち砕かれてしまった。
・・・痛い
そもそもどうしてこうなってしまったのか、とりあえず今日の行動を思い出してみよう。
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PPPPPーーーーPPPPPPPーーーーーPP・・・
まず最初にきこえたのは、耳障りな目覚ましのアラームの音。
この日も心地良い布団から渋々と起きた。
「・・・月曜か」
月曜日は学校だ。
学校の授業なんてつまらないだけだというのに、それでも朝早くに起きて行かなければならないというのは寝起きの悪い私へのあてつけとしか思えない。
それでも着替えに朝食、歯磨きなどの支度を手早くすませいざ出陣!
とあまり高くないテンションでアパートを出る。
いつもと変わらない日常だった。
私は人ごみがニガテなので、人通りが多くなる時間より早めに家をでる。
それでもちらほらと人を見かけるのは、彼らも私と同じ理由なのかもしれない。
家からしばらく歩いた先にある交差点で、親子連れが横断歩道を渡ろうとしていた。
毎朝みかける面倒見のいい近所の人だ。
すれちがう前にあいさつを交わし、通り過ぎるのが私の日常だった。
でも、今日はどうやら例外らしかった。
歩行者の信号が青になり、二人は迷わず歩道を渡る。
歩道の白い部分だけを渡ろうとする男の子と、それを諫めつつも微笑ましく見ている母親。
このとき彼女らは足元に夢中で、車道で起きている事態に気付かなかった。
それをいち早く察知して、私は駆けた。
二人を走った勢いのまま歩道まで突き飛ばす。
そして私は・・・
信号無視の10tトラックにはねられた。
一瞬の間に走る身を裂くような激痛のなか、私が最後に目にしたのは、呆然とした顔のご近所さんでも、顔を青くして携帯を握るトラックの運転手でもなく。
それはとても鮮やかな赤。
空の青に自らを誇張するように舞う赤い液体。
私の嫌いな《猩々緋》だった。
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ハイ回想終了~~。
以上の結果から導きだされる結論はこれしかない。
「・・・今私は死んでいて、ここは死後の世界ってこと?」
まさかこんな漫画みたいな死に方するとは思わなかった。
私のことだからもっと平凡な死に方をすると思っていた。
明らかにずれた事に感心しているのは解ってる。あえてだ。私は今まさに現実から逃げている。
「おーい、きみ、戻ってきてよ~」
そうだ、今ならバイクにも・・・ん?私しゃっべってた?もしかしてイタイ娘になってたとか。
「いいや、きみは一言もしゃっべってないよ。安心してね☆」
・・・もしかして、心、読まれてる・・・?
「あたり!さすが理解が早くて助かるよ」
そういって、少女は可憐な花のように笑った。
「わたしは神、今日はきみにお願いがあってきたんだ☆」
後から思えば、このときが私の人生最大の分岐点だった。
さっそくやらかしたーーーーーー!!!!
主人公?理解早すぎですよねすみません・・・
うまく流れを作れるようになりたいです・・・