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買い物

「はい、とうちゃーく!」


ことちゃんとエデルを連れて城下に降りる。

沢山の店が並ぶ通りで、まずはことちゃんの服を買おうと思う。

セーラー服もとっても可愛いけど、少し目立つし。

服は貰えるらしいけど、流石に王族御用達な高級素材のものがでてきても困るし。


服屋は通りの真ん中らへんだから、そう遠く無い。本命は別にあるから、なるべく早く済ませたいところ。

「それじゃあ、まずは服買いに行くよ。着いてきて」

「はっ、はい!」

やっぱり、まだ緊張しちゃってるみたい。そんなにかたくなることないのに。

私が先頭になって、エデルとことちゃんに並んで歩いてもらう。


人々の視線を浴びながら服屋へ急ぐ。

注目され過ぎじゃない?何で?エデルか?第一王子か!?

うう、居心地悪くなってきた。早く行こ。


「こんにちは!今日はこの子の服買いに来たよ」

「おう、いらっしゃい。この子……っつうのはこっちの嬢ちゃんか?どこかの学生さんっぽいが、この制服は見たことねぇな」

「あはは、そこ気にしないで。このお嬢さんに似合いそうな服を……そうだな、七セット持ってきて。予算は小金貨三枚くらいね」

「はいよ」


店番のおっちゃんが暖簾の奥に引っ込んでいった所で、ことちゃんを連れて店中を見て回る。ことちゃんの好みの服を調べるためだ。勿論、気に入ったのがあれば買うつもり。ついでに、お金のことも教える。

「まず、お金は結構種類あるのね。ことちゃんのいたところって、お金の単位は円で合ってる?」

「はい、いや、うん。合ってる」

「おっけい、それじゃあそれで解説してくね。

まず鉄貨が一円、小銅貨が十円、銅貨が百円、小銀貨が千円、銀貨が一万円、小金貨が十万円、金貨が百万円、小白金貨が千万円、白金貨が一億円。もっとあるけど、取り敢えずこのくらいかな。後で紙に書いて渡すね」

「ありがとう……えっと、リアさん」

あーー可愛い!名前覚えてくれたの、好き!


「おぉい、リア、これで良いか?」

「見せてー」


戻ってきたおっちゃんが持ってきたのは、オフホワイトのシャツが七枚と黒のズボンが七本。ありきたりなのを持ってきてくれた。

「ことちゃん、サイズ大丈夫そう?」

「あ、うん。大丈夫そう」

「おっけー。おっちゃん、これいくら?」

「銀貨八枚だ」

お、意外と安い。丁度銀貨八枚払って、受けとった服をエデルに押し付けて店を出た。

文句を言いながらも持ってくれるの、流石優しい。


「次ね、ここ」

「ここって……何屋さん?」

「うーんとね、素材屋さん。魔法使うのに杖が要るから、作ろうかと。デザインとか要求ある?」

次に来たのは、杖や魔道具、薬の素材がおいてあるちょっと怪しい店。何回か買い物したことあるから信用してるけど、ちょっと怖いんだよね。


ことちゃんは初心者だから、魔力の伝導率が高いものが良いよな。あんまり大きくても困るから短めで。どっちかっていうと安全性高めないと。

店を回りながら、ことちゃんの杖の材料と私が欲しかった物を買っていく。ここだけで金貨一枚使っちゃったよ。まあ良いや、経費だ経費。

これは自分で持って、店を出た。


「あれ、文房具とかは用意してくれるんだっけ?」

「あー、確かそう。だけど、一応買っとくか?」

「そうする」


と言うわけで、次は文房具屋へ。

色とりどりのインクやペンが沢山おいてある。

取り敢えず黒インクは二瓶買って、ペンはことちゃんが気に入ったらしい、蓋に小粒のルビーが付いているペン。あとは大量のノートとレターセット。何でレターセットがいるのか知らないけど、買ってこいってことらしいから買った。銀貨六枚。

そろそろ暗くなってきて、ことちゃんを城に返さないと。


送ったら、知り合いのところに行くことにした。幸いなことに本店は近くにあるし、行っても無駄になることは無い。




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