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対面

「あー、はじめ、まして……?」


「……」


緊張した面持ちでこちらを見つめる革命者ちゃん。私もすごい緊張してる。3人きりの空間、この場の空気をなんとかできるのはエデルくらいしかいないだろう。




「はじめまして、革命者殿。こちらの都合でいきなり呼び出してしまってすまない、俺は第一王子のエデルだ。こっちの黒すけはリア、俺らふたりで君の教育係をすることになった。よろしく」



おい黒すけってなんだ。たしかに上着着てるから外は真っ黒だけどさ。


革命者ちゃんが口を開く様子はない。名前、知りたいんだけどな。急かしたくはないけど、これからずっと革命者ちゃんって呼ぶわけにもいかないし。


「えっと、えっとね、革命者ちゃん。名前、教えてほしいな。言いたくなかったら、あだ名とか偽名でいいからさ」


「あ、わたし、小鳥遊ことりっていいます。みんなからは、ことりとかことちゃんって呼ばれてました」




名前かわいい!声もとってもかわいい。というか、よく見れば見た目もかわいい。


ふわっとした栗色のボブヘア、同じような色の大きな目、背も高めでスタイルがいい。セーラー服がとっても似合う女の子。




「私もことちゃんって呼んでもいいかな。馴れ馴れしかったらごめんね。ことちゃんは年はいくつ?」


見たところ十五歳くらいかな。高校生っぽい。実際、セーラー服って制服っぽいしね。


「十五歳です」




よっしゃ合ってた、と内心ガッツポーズ。


それにしても、がっつり未成年だな。親御さん、心配してるだろうなぁ。悪いことした。


これから、元の世界で沢山未来があったろうに。


とっとと努めを果たして、帰れるといいな。




「じゃあ、勉強をはじめ……る前に。まずは自己紹介したほうがいいかな。改めまして、私はリア。色々やってる人だよ。性別はお好きなように考えて。あと、堅苦しいのは嫌だから、敬語はいらないよ」


「リア……」 


性別くらい言いなよ、なんて言いたげなエデルの視線を無視し、話を進めることにした。




「ことちゃん、この世界のことはどのくらい聞いた?」


どのくらいって言われても、何て答えればいいかわからないかもしれない。でも、これ以外に聞きようが無いんだよなぁ。


「え、えっと……」


「あー、困らせちゃった?ごめんごめん、とりあえず、いりそうな知識だけまずは教えちゃうね」




とは言ったものの。私、人にものを教えるのは苦手なんだよね。どうしよう、エデルに丸投げは流石にあれだし、なんとか理解してもらうしかないだろう。




「まず、ここはトランス。王族、貴族はいれど、あんまり意味を成してない国だよ」


「おい」


「事実じゃん。そもそも王族貴族だけで国は成り立たないし。


はい、絶対いるのはこれくらいかなー。終わりっ!あとはそのうち覚えれるでしょ」


「こらーっ!!」


怒られた。他にもあるだろって、無いんだけど。




「あー、あと魔法とか?杖無いと魔法は使っちゃだめ、くらい?他にもあるっちゃあるけど、初心者これだけ覚えればおっけー」


不思議そうな顔をしていることちゃん。


多分、めちゃくちゃいろんなこと言われたんだろうな。





「あと、なにか疑問があったら私かこいつによろしく」


「は、はい」


「よーし、いいこ。じゃ、お買い物行こっか」





取り敢えず書いてあるものを一気に出しました。

次は話が思いつき次第上がります。

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