5.1日3食を疑ってみる
大人は1日3食とる必要はない⁈
その根拠に、せまります。
1日3食とは、1回の食事の量が少ない、こどものための制度なのだとしたら。
なぜ大人まで、それを習慣として固持してしまうのでしょう?
それは、大人とこどもが、同一家庭のメンバーだからです。
具体的には
・家事の負担減
・子供の食事の習慣化
このふたつの理由が、あるのではないでしょうか。
・家事の負担減
→家族、ばらばらより。いっしょに食べてくれたほうが、調理も洗い物もまとめて済ませられる
・子供の食事の習慣化
→大人がいっしょに、食事の時間をもつことによって、こどもにその習慣を身につけさせられる
つまり、こどものための制度であったとしても。大人にとっても、ある条件のもとでは、非常に合理的な制度というわけです。
その条件とは「家庭」。
家族の一員であれば、1日3食の習慣を完全否定するのは難しい。あるいは不適切とすら、いえるかもしれません。
仕事や学校、あるいは私用の出先で。習慣的に、家族と離れた場所で食事をとることも、もちろん多いはずです。
それでも、帰宅すれば可能な範囲で。家族の食事の習慣にあわせて、生活するのでしょう。
帰宅が遅くならざるをえないことも。みんなが起床するまえに、早朝、出かけなければならないこともあります。
だからといって、家族各人の生活がただちに、家族の食事の習慣を破壊することにはなりません。
規律、ではなく習慣。もっと、おおらかなものなんですから。
とはいえ、こどものための制度に、大人がつきあうとしたら、それなりに不合理な点も出てきます。
・こどものからだを構築するためには、より多量のカロリーが必要
・とくに小さなこどもは、胃が小さく、消化吸収のための体力もとぼしい。つまり、一度にたくさん食べられない
→ 1日の食事の回数を増やす
と、こういうことでした。
ところが、
・大人はからだがもう完成しているため、より少量のカロリーで済む
・大人は胃が大きく、一度にたくさん食べられる
→ 1日の食事の回数を増やす必要がない
こどもと同じ量のカロリーを必要としないうえ、こどもより一度にたくさん食べられる大人が。
こどもと同じ回数の食事をとれば、その量が過剰になるのはあきらかです。
だからこそ、1日の食事の回数を減らすというアプローチは、まちがっていないはず。
ただ、ここで述べてきたように。「家庭」の一員にとっては、不都合がでるんですよね。
それがすなわち。
この駄文が「参考にしちゃいけないダイエット」たる、ゆえんのひとつなのであります。
家族との生活の中で、ダイエットするのは難しいですよね。




