4.そもそも、なぜ1日3食なのか?
朝、昼、晩の1日3食は、誰のため?
常識なんだと無警戒に受け容れてきた、食生活の習慣について、あらためて考えてみましょう。
大活躍の高校生アスリートが、卒業を機にプロへ。
将来の大選手を嘱望されながらも、数年は、大人の世界で頭角をあらわせずにいる。
よくあるおはなしです。まだ、大人のからだになってないって、よく言います。
実際、もちろん個人差はあるものの。20代前半までは、そのからだつきが、目に見えてかわってくる選手も、なかにはいますよね?
そして、そんな時期はやがておわります。
大人のからだを手にした彼や彼女たちは。この数年の低迷が前フリのように、大躍進を見せ、我々をおどろかせてくれるでしょう。
それともうひとつ。
こどもが成長するにつれて、必要なカロリーは増えてゆくものの。ある程度の年齢までいったら、今度は逆に減りはじめる。
正確な記述ではないでしょうが、ここは医学的な場ではないので。まぁ、そんなもんだよね。で、かまわないんです。
もう、若い頃ほど、カロリーとらなくてもいいよね、って。
つまり、あくまで仮に。
その境界を、20代前半と後半のあいだに設定しますと
20代前半まで
→からだの維持と、構築にカロリーが必要
(からだはまだ未完成)
20代後半から
→からだの維持にはカロリーが必要だが、もはや構築のためのカロリーは必要ない
(からだはすでに完成済み)
こういうことになりませんか?
だから、若い頃と同じようなバクバク食べてると、年齢がいってからは体型が崩れるわけです。
なんだ、そんなのあたりまえじゃん。いえいえ、まだつづきがございます。
からだを構築するために、多量のカロリーが必要にも関わらず。とくに小さなこどもは、胃が小さく、消化吸収のための体力もとぼしいのが難点です。
つまり、一度にたくさん食べられない。
それが問題なわけですが、ちょっと思い出してみてください。前回に出た公式です。
☆1回の食事の量(平均)X1日の食事の回数
=1日の食事の総量
ということは。
一度にたくさん食べられないこどもが、1日の食事の総量を増やし、必要なぶんのカロリーを摂取するためには。1日の食事の回数、これを増やせばいいわけです。
☆1回の食事の量(少)X1日の食事の回数(多)
=1日の食事の総量(多)
ここで想定されている、1日の食事の回数は3回。
1日3食がめざすものは、これだったのです、たぶん。
そして、もっと重要なのは、これまで述べてきたとおり。その1日3食というシステムは、からだがまだ未完成な20代前半までのためのものだという点。
20代後半からには、あてはめちゃいけない。
その結論にいたったのです。
アレもコレも食べたい身としては、3食でも足りないんですが。
1日3食への考察。まだ、つづきます。