表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

女妖の章

『人魚』


人魚姫は探しものをしていた。

真珠の首飾りに通して肌身離さず愛でていた宝物を、うっかり落としてしまったのだ。

海藻の陰、岩の下、チョウチンアンコウの口の中――

「みつけた!」

珊瑚の隙間から拾い上げ、愛しげに胸に抱いた小さな白いかけらは、百年前に愛した若き王子の喉の骨。


(お題:探し物、珊瑚、白)




『ハーピー』


「嫌だわぁ、日焼けしちゃう」

白昼の浜辺で、ハーピーは嘆いた。

美白命の彼女だが、今日は女王の命でハマヒルガオを摘みに来たのだ。

ハマヒルガオはハーピーの腹痛の特効薬。日盛りに摘んだものが特に効く。

「まったく、人間の男なんか喰うからよ。どんなバイキンついてるか分かったもんじゃないのに」


(お題:日焼け、ハーピー、腹痛)




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ