表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

選択の章

『三日月の天秤』


間近に迫った成人の日までに選ばねばならない。

月に移住するか、地上に残るか。

一足先にそれぞれの選択をした同級生たちを、移住の権利を持たない老いた父母を想う。

どちらを選んでも、後悔するだろう。

それでも――


見上げた夜空で、細い三日月が、心の天秤のようにゆっくりと傾いてゆく。




『選択の翼』


「今日で君も成人だ。自分の住む世界を自分で決められるのだよ」

三日月の夜、翼ある人が妖しく目を細め、窓辺で囁く。

「連れて行って。貴方の森へ」

「後悔しないね?」

美しい指が背筋をなぞれば、そこから花開く二枚の翼。

答えの代わりに真新しい翼を広げて、私は窓から飛び立った。



(お題:成人、三日月、後悔)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ