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旅立ちの章

『箱舟の日』


朝刊に求人広告のチラシが入っていた。

履歴書を手に、町外れの丘に登る。

もっと大勢来ているかと思ったが、僕だけだ。

風が騒いで見上げた空から、巨大な箱舟が降りてくる。

この舟は、二度と地球に戻らない。

採用されれば、この舟が僕の職場であり家であり、やがては墓になるのだ。


(お題:求人広告、箱舟、墓)




『勇者の旅立ち』


たかが人間ドックと言うなかれ。

方向音痴で人見知り、超インドア派の僕にとっては億劫な外出だ。

本当は家でゲームでもしていたい。やりかけのクエスト進めたい。

が、これもまた一つのクエストなのだ。

曇り空の下、現実世界の電車に乗って、グーグルマップ頼りに我は旅立つ。テレレー♪


(お題:人間ドック、曇り、クエスト)




『山に入る』


藍染には魔除けの力があるという。

杣人だった父も、山に入る時には必ず藍を身につけていた。

それなのに、ある日、こだまに魅入られ、帰らなかった。

そして今、母の嘆きを子守唄に育った私が、母の染めた藍の衣を纏って、魑魅棲まう山へと向かう。

必ず父を探し当て、有無を言わさず連れ帰るのだ。


(お題:有無、こだま、藍染)

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