表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/12

③115号室

[入室00分]

同僚に睡眠を気軽に出来る場所があるからと誘われて、部屋に連れてこられたけど、こんな防音で密室でという空間は、カラオケボックス以外では初めてではないかと思っていて、かなりの異空間に思えてきた。


[入室10分]

周りの音が気にならないから、防音は最高と同僚は言っていたけど、部屋は空っぽ状態で、これから睡眠をする僕たちは、睡眠に必要な道具やらを、どこかからか運ばなくてはならなかったり、準備だけで時間がかかるのが予想される。


[入室20分]

仮眠するのにピッタリのソファーがあったり、睡眠するのにピッタリまたはそれを下回る値段だったりするけど、備品の搬入は意外にキツく、時間もかなりかかってしまっていて、正直疲れが増えた。


[入室30分]

疲れたから、思う存分寝ようと思ったけど、このなんとも言えない、今まで出会ったことのない空間に、余所者感というかなんというか、そわそわしたものが溢れはじめて、この空間のことばかり考えすぎたりもして、眠れなかった。


[入室40分]

やっと寝られそうな気になってきたのだが、もうかなりの時間を消費していて、寝る時間はもう少ししか残っていなくて、疲れるためにやって来たみたいな感じになってしまったから、これから頑張って寝るしかない。


[入室50分]

同僚は喋らなくなったから、たぶん寝たのだろうと思っていて、普通ならば寝られる状況ではあるのだが、色々とこの防音室の使い方を考えたり、色々としてしまう性格の僕には、ぐっすりと寝られる状況ではないのだと、思っている。


[入室60分]

同僚のイビキが酷くて、寝言も言ったりしていて、たまに歯ぎしりなんかも聞こえてきたりしていて、ここは防音ではあるが、それは外の音を掻き消すためのものなので、中にうるさい人がいても、それを掻き消すことはできないので、本当に意味ないなと思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ