18/30
おじの提案
翌日、うちに泊まったおじさんは提案をしてきた。
「しばらく、おじさんちに来ないか?」
「え?」
「父さん母さんと今はちょっとだけ気まずいだろ。だから、どうかと思ってな」
正直、出来るだけ顔を合わさないように生活してるから助かるけど……。
どんな言葉が飛んでくるか怖いし。
「兄さんからは許可もらってるよ。集が行くって言うならしばらく頼むってな」
「……父さんが」
「疑いたくなるのもわかる。お父さんはお父さんなりに心配はしてるんだよ。あんなんでもね」
「……………」
それはそうなんだろうけど、じゃなきゃ仕事なんか探して来ないだろうし。世間の目を気にしてるにしてもさ。
「ま、言われる方はたまったもんじゃないけどね」
おじさんは困ったふうに笑う。
それから、明後日まではいるからそれまでに決めてくれると助かると言った。
いつ来ても大歓迎だけど、なんて朗らかに笑いながら――。
ありがとうございました。
両親と集は、互いに接し方に戸惑っています。




