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おじが来ました
誰も家にいないので、広々したリビングでゲームをする。
いいところでインターフォンの鳴る。
「誰だよ」
正直言って、人に会いたくない。会えるメンタルは今はない。
せめて誰かだけは確認しよう。
嫌だから出ないってわけにもいかないからな。
セールスとかなら、居留守でおかえりいただこう。
音を立てずモニターの前まで移動。
映っていたのは父の弟。つまりおじさんだ。
「珍しいな」
堅物のクソジジイとは違う、柔らかでよく気がつく人。
もしかすると家族よりも一緒にいて気が楽な人かもしれない。
でないわけにいかないよな。
小走りで玄関に向かえば、おじさんは笑っていた。
ありがとうございました。




