ぼっちの日常と非日常と可愛い幼馴染
ぼっちに青春などない
ぼっちとは一人寂しく机に突っ伏し、冷ややかな視線や孤独感、そしてどこからともなく聞こえてくる陰口に耐え忍ぶ人種なのである
そしてこの俺、高尾安彦もその一人である
「やっば、まじあいつキモくね」
「さすがチープマンwww」
くそ、俺が何をしたって言うんだよ
ただ友達が少ない(いないわけではない)だけだ
これだから学校は嫌いなんだよ
これが俺の日常だ
ぼっちだからと諦めているわけではないがだからと言って自分一人でどうにかできるわけではない
「チープマンいつもぼっちでまじで草」
もう本当に鬱陶しいな
それにしても何でみんなオタクみたいな喋り方してんだよ
お前ら陽キャのことは本当に理解できない
まあ、そう言うことはどうでもいいけど
本当にグチグチグチグチうるさ過ぎる
こんなのに毎日耐え忍ばなきゃいけないなんて本当に嫌
早く帰りてえ
「私前から思ってたんだけどさ」
また俺の陰口だ
きっと俺が自意識過剰なだけだと信じたい
「そう言う陰口とかまじで嫌いなんだよね」
ウンウン、陰口とか嫌いね
ん?
は?
何あいつ、俺のこと庇ってくれてんの?
「ゆい、どうしたの?」
「だから、陰口だとかそう言うの嫌いだって言ってんの、じゃあね」
「あ、ちょっとゆい!」
そして、突如俺のことを庇ってくれた彼女、仮屋ゆいはどこかへ去っていった
「ゆいどうしたんだろうね」
どうしたんだろうねじゃねえだろ
自業自得だろ
さて水でも飲みに行くか
そして俺は一人廊下をとぼとぼ歩いた
「あ、安彦くん!」
彼女は宮園咲
俺の幼馴染で掛け替えのない俺の友人の一人
「よう、咲」
「どうしたの?」
「いや、ちょっと水を飲もうかなと
咲はどうしたの?」
「いや、そのぉ・・・」
う〜ん、はっきりしないな・・・
でも・・・、可愛い!
そう、こいつはとんでもなく可愛い
この学校で一番可愛いと言っても過言ではないだろう
間違いない
「あのぉ、安彦くんに会いたくて・・・」
「え?」
「いや、何でもない!」
「何でもないわけないだろ?」
「いや、本当に何でもないの!
じゃあね!」
「お、おう」
あー、行っちまった。
すんげえ可愛かったな〜
あと幼馴染に対しこう言うのはないかもだけどめっちゃ乳でかいしすんげえいい匂い
うわ、俺変態っぽくね?(変態です)
さて、水を飲もう
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一方その頃宮園ゆいはと言うと・・・
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は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、緊張した!
安彦くんに会うためだけにここにきただなんて言えないよ〜
私顔赤くなってなかったかな?
(赤かったです、それはもう)