表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/75

#70 階段を降りると

 ただ、下への螺旋階段が続いているだけ……

 シュリが「何もないんじゃないの?」と弱音を上げる。

 だが、ソーアは確信している。ここに何かあると。

 途端に視界が広く、明るくなった。


 「なっ……なんだこれは」

 

 ソーアの視界一面に飛び込んできたのはピカピカとした機械。それが広々と高い天井までびっしり。白の電気がついている。

 分厚い白の柱が四本天井まで連なっていた。

 シュリ達も口々に感想を言い合ってる。

 地下世界の真理それは機械に動かされた世界だったのだ。

 そんなとき、ソーアは奥に白髪の人が立っていることに気づいた。

 ソーアは銃口を向ける。


 「誰だ?」


 ソーアの声でみな、その人影に気づく。

 ゆっくりとこちらを向く。それはスマートフォンの録画機能をつけた女。


 「フォックス……どうしてお前がここに?」

 「もちろん脱走したのさ。仲間の助けでね。ボスにこのことを伝えるためさ」

 「これはなんだ?」

 「ソーア。頭のいいお前ならわかっているんじゃないか?」

 「……太陽や月を全て作り出せる。いわば、人工的に宇宙を作り出す部分の核となるもの」

 「そう。満点だ」


 フォックスは乾いた拍手をソーアに送る。


 「これをどうしてあんたんとこのボスは欲しがる?」

 「知らないよ。ボスは秘密主義者なんで」

 「じゃあ。お前はどうしてそんなにボスに尽くすんだ?」

 「それは……ってなに? 私はどうゆう尋問を受けているわけ? まあいいわ。ソーアとシュリ意外、ここが最期になるだろうから教えといてあげるわ。私は一度死んで生まれ変わった」

 「は?」

 「私の記憶を見たんだろ? じゃあ、君は生まれ変わったという研究者の声を聞いていないのか?」


 確かにスイキがソーアの身体に入ってきた時にその記憶はインプットされた。

 だからソーアはその会話は覚えている。


 「じゃあ君はその研究のモルモットということか?」

 「不快な言い方はやめてほしい。確かにそうかもしれないが別に構わない。それに狐のお面をはっつけるだけで人を操れる異能までいただいちゃってこの上ない幸せよ」


 率直な感想……気持ちが悪い。ボスを神か何かだと勘違いしているのか。

 

 「ボスがあなた達二人は絶対に殺すなというから殺さないで上げるけど、私が決める権利があるなら殺していたわ。ボスに感謝しなさい」


 ソーアとシュリを交互に見据える。

  

 どうして僕とシュリだけは殺されないんだ?


 「もう喋り過ぎちゃった。そろそろ終わりにさせて」


 その言葉をまっていたかのように、耳をつんざくような金属の音と壁が壊れる轟音が交わり不協和音を奏でる。

 壁が壊れたことで白煙が舞い、辺りを覆い隠す。

 ビリッ――青黒い電流が一瞬見えたあとに、白煙が去った。

 銀色のロボットだった。

 

 

 

 

 


 














 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ