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#031 こいつにさらわれてから

 なんだこれは?


 布か何かにさえぎられて前が見えない。

 ソーアはとっさに手を伸ばそうとするが。

 

 ガシャん


 なッ⁉︎


 ソーアの両手は後ろできつく固定されていた。


 「ソーア。やっと起きたか」

 

 可憐な声がきこえた。だがその声は氷のように冷たい。

 かと思うと眼前の目隠しが荒い手つきで外された。

 急に光が入ってき反射的に目を細める。

 直後、目に飛び込んできたのは見覚えしかない人物だった。


 「おいッ! 早くこれを外せ!」

 

 目の前に立つ、狐のお面をつけた低身長の銀髪の少女に訴える。


 「自分の状況わかってないの?」


 椅子に座らされた状態。両手は鎖でつながれ、おまけに両足も鎖でつながれている。完全なる拘束状態。

 白い部屋に装飾は一切なく、まるで拷問するためだけに備え付けられたかのような閉鎖空間。

 ただ、少女の奥。その奥に赤い光を一定の速度で点滅させる監視カメラがジッとソーアを見つめていた。


 おかしい。何故こんなところに監視カメラがあるんだ? 


 街を見ていればわかる。

 この地下世界には電気がない。

 夜になると光源は天体をのぞくと、火しかなかった。

 雷のカラでなんとかなりそうなものだが、ないものはしょうがない。

 それにさっきの実況者もメガホンを持って大声だしているだけだった。

 だが、あの赤い点滅はなんだ? 完全に電気の通っている証拠だ。


 じゃあここは、地上なのか⁉︎ いやそれはあり得ない。確か地上に上がるためには七つの試練を受けなければいけないはずだ。

 ならここはまだ地下のままなのか? そもそも試練を受けなければ上がれないということ自体の前提条件が間違っているのかもしれない。

 そうじゃないとゴーストたちが家をおそえるはずがない。


 あーくそ。ここはどこなんだ。あれから何時間たった。



 目の前のこいつにさらわれてから。



 

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