表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/75

#022 波紋

 「ど、ど、ど、どうゆうこと⁉︎」

 「どうもこうも、そういうことだ。あの少女は僕たちから『シェアタイズ』という単語を引き出す為に接触したんだ」

 

 日が沈み出した夕暮れ時。二人は大声を出してしまい、図書館にいると周りの目が氷のように冷たかったので、訓練所に帰る道すがらソーアの考えをシュリに話していた。


 「あと、『シェアタイズ』。この単語はあまり口に出さない方がいいだろう」

 「なんで?」

 「僕たちにしか聞こえない声なんかおかしいだろ」

 「え、どうしてそう言い切れるの?」

 「あの場にいたみんなの反応だよ。シエルさんを気絶させてから、一回も声のことについて話さなかった」

 「でも、シエルを私たちが倒したことで、印象が薄れたんじゃない?」


 シュリが小石を蹴が横に流れる川にポチョリと落ちた。

 水の波紋が広がるように、ソーアも考えを広げていく。


 「そうかもしれない。ただ、いくら印象が薄れたといっても、かなり印象的なはずだ。話に一切出ないのは、あまりにもおかしいんじゃないか? 僕は、あの声を僕ら二人にしか聞こえていなかったと思うよ」

 「なるほどねー」


 シュリは全くもって理解していないが、解ってるふうに相づちを打った。

 空を見ながら、返事をするシュリを見て理解していない事を悟ったソーアはため息をつきながら話をまとめた。


 「まあ、つまり、『シェアタイズ』という単語は出さない方がいいってことだよ。あの少女のこともあるし。でも……誰かに話して意見交換した方がいい。誰か、信用できる人は……」

 「アマとかどう?」

 「あーアマさんが一番信用できるね」


 頭の中の波紋が収まった時、気付くと訓練所の門の前まで来ていた。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ