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#019 最悪の予想

 「じゃあ、母さんはそこに捕まってるってことか!」

 

 シュリは回れ右をすると医務室の扉に手をかけた。


 「早まるな馬鹿野郎」

 「あぁぁっ!」


 何事もなかったかの様にシエルは続ける。


 「それはまだわからない。ソーアの予想。地上があると仮定したらのはなしだが、地上にいるかも知れないし地下にいるかも知れない」


 拳を震わせるシュリを抑えながらソーアは問う。


 「じゃあ、アルブムの本拠地はどこにあるのですか?」

 「そもそもの話、本拠地が何処かは特定されていない」


 シエルが言った驚愕の事実に双子は息をのんだ。


 「だから、アルブムに騎士団を送り込めないでいるんだ」


 壁にもたれかかり、腕を組みしがらイグニスは口を開いた。


 「でも、なんかどっかの隊が見つけたらしいけど……」

 「本当ですか!」

 「本当か!」


 アマランスの言葉に双子は食いつく。


 「おいおいアマ、指揮官以外全員が失踪したってゆうあの都市伝説を信じているのか?」

 

 シエルはバカにする様に鼻で笑った。


 「ん〜そもそもの話、ゴースト達はどうやって地上に行ったんだ?」


 イグニスが首を傾げる。


 「そりゃ上に穴を掘っていけばいけるだろ」


 シュリは勝ち誇った様な顔をした。

 が、シエルに嘲笑われた。

 

 「ハハハハハっ! そんなことで地上に行けるわけないだろ」

 「今度こそ殴って――」

 「どうやったら地上に行けるんですか?」


 シュリの口を素早く制してソーアは訊く。


 「歴史書によると七つの試練を受けなあかんねんまあ、伝説ではあるんやけどね」


 シエルに代わってアマランスが答えた。


 「でも、地上にいたということは、つまりここ数百年間でこの試練を達成したんは……」


 ソーアはまさかと思いながらも、最悪の予想が的中してしまう。


 「――リーラ。姉ちゃんただ一人だけや」


 

 

 


 


 

 

 












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