表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

一方その頃

大地ら2年生がひたすらに走っている中、元春はマスクを被りブルペンにいた。


「元春、今日は抜き球中心に行くから」

「分かりました、とりあえずカーブ20球くらい

投げましょう」


元春が話すのは、大河原高校のエース左腕

西ヶ原竜平である。彼は今春のセンバツで、2試合に先発し完封勝利をあげるなどの好成績で、一気にプロのスカウトから注目を受けた。

ただ、彼はあまりプロに興味はなく、プロ志願届を出すかもまだ決めていない。

そんな彼の最大の武器がカーブやフォークといったいわゆる「抜き球」


彼の最速は142km/hと、高校生の中では決して遅い方ではない。しかしそこから40km/h近い緩急で相手を抑えるピッチングスタイルが魅力である。


そんな彼だが、もうすぐ始まる春季大会に向け練習しているのだが、自身の女房役を他ならぬ元春に任せていた。


そして、元春は毎日自主練の度に、西ヶ原の球を受けていたのであった。


なぜ彼が、初練習にも関わらず西ヶ原の球を受けているのか。


それは彼が、大河原高校から推薦を受けて直ぐに、大河原高校の寮に入寮し、先輩たちとひたすらに自主練をしていたからである。

そしてその自主練の際に今大地たちがやっている走りのメニューをこなしてきたのだ。


そして監督もまた元春の野球に対する熱意を受け、特待生のような扱いをしているのだった。


ただ、彼が自主練に参加していたことは他の1年生には知られたくないので、大地ら他の1年生には黙っているのだ。


そうとは知らず大地は元春に対する憤りを覚えながら、ひたすらに走っているのだった。



みんなで走るより1人で走る方が何倍を辛いと思う。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ