地獄第1話
同日 放課後
「すいません、新野先輩もう1回言ってもらっていいいですかね」
「ああ、1年生はポール間30往復のあと、15分休憩して、そっから45分間走を休憩を挟んで2本そのあとは、ボール置きを15本+タイム次第。だそうだ。ボール置きは10.20.30.40.50m間隔でボールをが置いてあるから、それを拾って全部拾ったらそのボールをもとあった所へ戻すんだ。」
「新野先輩?これ死にません?」
「大丈夫大丈夫俺たちこれやっても平気だったし。あ、あと元春はポール間やったら上級生と合流してくれ」
「分かりました」
大地は不満だったが新野先輩に怒るわけにもいかずそのままポールへと向かった。
朝練が終わってからクラスで元春に何故お前だけ上級生に混ざれるのか聞いても
「さあね?俺天才だからじゃね?」
とはぐらかされた。
そしてポール間へと入る
朝練のとき先輩にやり方を聞いたが58人いる1年生を二つにわけ、ライトとレフトからそれぞれスタートする。そして25本走り、どちらが先に終われるか、というルールだ。
ちなみに、負けた方は+10本となる。
しかし流石は強豪校、プロ野球の本拠地で使うものとほぼ同じ大きさなため、ポール間も200mを優に超える。
これを朝は25本そして今は30本を全力で走らなくてはならない。
単純にキツイ。だからこのメニューをやらなかった元春に苛立つのも至極当たり前のことかもしれない。
さらに45分間走を2本もやりさらにボール置きもやる。彼のいた大河原ボーイズでも冬は走りのメニューはあったがこれほどまでではない。
それこそ今は4月だからいいが、夏にこれをやったら確実に倒れると思われるメニューだ。
「俺は走りに来たんじゃない、野球をしに来たんだ!」
大河原の強さがわかったような気がした
ちなみに筆者もこれまでではありませんが。走りのメニューはやっています。